生田緑地の生物多様性保全活動


萌芽更新地区外周園路沿いのアズマネザサ刈り
日時:2022/6/30(木) 10:00〜11:00 快晴
場所 生田緑地 萌芽更新地区
参加者 岩田臣生、井口 実、伊澤高行、上路ナオ子、鈴木潤三、田村成美

猛暑とはいえ、ホタルの棲息域についての水辺の活動は行うべきではありません。
ただ、アメリカザリガニやサワガニの活動が活発なので、水漏れ穴が開いて、肝心の場所が水涸れを起こすことがありますから、水涸れが起こらないように、点検、水漏れ補修だけは怠れません。
今年のような猛暑の夏は、自然観察程度に徹してもいいのではないかと思います。
ただ、一昨日(6/28)の活動時に、萌芽更新地区上の園路沿いのアズマネザサや低木が繁茂して、降雨時などは、気持ち良い通行が難しいだろうと思われる状態になっていました。
ここで、頭を過ったのは、萌芽更新地区周辺の園路沿いで起こった事件でした。
園路沿いの植物が繁茂していることで、通行できないとクレームをつける来園者がいたために、園路沿いのユウガギクが除草されてしまったことです。
また、アズマネザサやシダ植物が繁茂することで、園路沿いにあって欲しい植物が消えてしまうようなことは避けるべきだと思います。
そこで、アズマネザサなどを刈って、園路地面が少し見える状態にすることにしました。
刈った材は、カントリーヘッジに積むのが基本だと思います。
しかし、カントリーヘッジは数や場所が限られています。
崖面では、刈った場所に積んでおくこともできません。
そこで、保護すべき植物が無い場所では、新たなカントリーヘッジをつくるぐらいのつもりで、材を置いた所もありました。
公園の園路は、林縁環境として、動植物にとって大切な棲息環境になります。
動植物が利用している様子をイメージしながら活動することが重要だと思います。
水田ビオトープ班としては、活動する一人一人が、自分で考えながら活動できるようになってほしいと考えています。









この日も異常な暑さでしたから、活動は 1時間で止めて、木陰のテーブルベンチで休憩しました。
休憩中に、タマムシの飛翔が観察できました。
園路を普通に歩いていて、タマムシの飛翔を観察できるのが、生田緑地の夏の魅力の一つです。
今回は、今年の初観察でした。
水田ビオトープ班の新人二人は昆虫好きなので、辺りにいる虫に目がいきます。
ウスバカゲロウが、見つかってしまいました。
ウスバカゲロウの幼虫は、人気者のアリジゴクです。


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