生田緑地の生物多様性保全活動

水辺保全など
日時:2020/10/20(火) 10:00〜14:30 
場所 生田緑地 ハンノキ林地区、湿地地区
参加者 岩田臣生

脱穀を済ませたイネワラは倉庫内に積んでいますが、湿っていたため、そのままではカビが生えて、イネワラ細工などに利用することができません。
そこで、天気が良ければ、できるだけ乾すようにしています。
この日も、乾せそうな天気だったので、倉庫の外にイネワラを立て並べておいてから谷戸に降りました。

この日は前回、10/15(木) の続きの活動を行おうと思って、ハンノキ林に入ったら、東側の斜面下の水辺から、カエルの声が聞こえてきました。
その場所まで行くのは大変そうだったので調べませんでしたが、可能性としては、越冬直前のシュレーゲルアオガエルか、アマガエルでしょうか。

この日は、前回泥上げを行った水溜まりに続けて、水溜まりを 2 つ掘りました。
この場所の東側の斜面下のミヤマシラスゲの繁茂する水流にも、落枝堰をつくって、小さな水溜まりをつくりました。
その傍らに、今年の発芽と思われる実生を見つけました。
辺りには、ツリフネソウや、ノダケが咲いていて、マルハナバチが飛んでいました。
足元の草の葉裏を見たら、トホシテントウの幼虫がいました。
残念ながら、聞こえてくるのは、ガビチョウの声でした。







何年も泥上げを繰り返している東側の斜面下の水流は、水面が消えていましたが、落枝堰は残っていましたので、状態確認のために、4 つの水溜まりの泥上げを行いました。
水辺に倒れかかっていたアズマネザサは伐って、落枝堰に追加しました。
長梅雨によるものか、積んだ落枝の上に捨ててあったキチジョウソウが青々と繁茂し、水辺のキチジョウソウが開花していました。
また、あちこちに外来種のシャガが出ていましたが、これらは冬期に駆除することにしました。



ナラ枯れを起こしたコナラの大木から大量の枝が落ちて、汚らしくなっていたので、気分転換に、ノコギリを使って、少し片付けました。
オオスズメバチがノダケに訪れていました。、



活動目的は完了していませんでしたが、湿地地区の状態も観察しておこうと思い移動しました。
今年は咲かないのかと心配していたシロヨメナが咲き始めていました。


湿地地区を覗いたら、竹林下からの水流が園路の橋の下で水漏れを起こし、音を立てて、沢へ流れ出していました。
これは、イネワラを使って、補修しました。
保全活動はここまでにして、整備事務所裏に戻り、乾しておいたイネワラを取り込んでから帰りました。

  かわさき自然調査団の活動
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