生田緑地の生物多様性保全活動

ハンノキ林西の池の水漏れ補修、上の田圃の水漏れ補修、田圃下草地のカナムグラ刈り、田圃上草地のオギ刈り、セイタカアワダチソウ除草など
日時 2020/7/16(木) 10:00〜13:30
場所 生田緑地 ハンノキ林地区、上の田圃地区
参加者 岩田臣生、岩田芳美、鈴木潤三、田村成美

昔の中国で考案された二十四節気、七十二侯は、日本に伝搬されて、日本の気候風土に合わせて変更されてきたと思いますが、 二十四節気「小暑」の末侯を鷹乃学習(たかすなわちわざをなす)としています。
鷹の幼鳥が飛ぶことを覚える季節ということです。
オオタカ幼鳥の巣立ちの飛行訓練は、昔から、季節を指標する出来事として親しまれていたのだと想像されます。
今朝も、高い樹上で鳴くオオタカ幼鳥の声を聞きながら谷戸に降りました。

ハンノキ林西の池の水が涸れかけていたので、堰の土嚢を積み直して補修してから、上の田圃地区に向かい、草地の活動を行いました。
まだ、高気温下に曝されていないので、水が溜まってくれれば、問題ないと思います。


帰りに、寄って、見たら、水は溜まっていました。


上の田圃も水漏れを起こしていたので、補修しました。



上の田圃下草地のカナムグラ刈りなどを行いました。
毎年、春から秋にかけて、繰り返して実施している根気のいる活動です。
咲き始めたノカンゾウや、秋のツリフネソウ、オオミゾソバなどの花を、来園者が楽しめるようにするための活動です。
開花直前のヤブマオに、オオシオカラトンボが止まっていました。
木道の手摺に、ハラビロカマキリの幼虫がいました。
マメコガネも見られ始めました。








上の田圃の上の草地のヨシ、オギ、ヤマグワなどを刈り、セイタカアワダチソウを引き抜きました。
セイタカアワダチソウは、数年間放置しておいたら、すっかり増えていました。
オダを覆っていたヤブカラシ、カラスウリなどの葉陰の雨水を避けられる場所は、小さなアリが巣代わりに利用していました。
草陰からダイミョウセセリ、キタテハ、ルリシジミなどが飛び出しました。
谷戸の上空には、5〜6匹のオニヤンマが飛んでいました。今年のオニヤンマの初認です。
時折、ナガサキアゲハが飛んでいました。










帰り道は、園路沿いのイロハモミジとオオモミジの葉、エゴノキの林とその実、ウメモドキの実、マユミとコマユミの実、ヤマユリの花、谷頭凹地のエノキなどを観察しながら歩きました。





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