生田緑地の生物多様性保全活動

田植えの準備、セリバヒエンソウ駆除、カナムグラ除草など
日時 2020/5/28(木) 10:00〜14:00 晴
場所 生田緑地 上の田圃地区など
参加者 岩田臣生、岩田芳美、鈴木潤三、田村成美

今年の田植えは、5/31(日) 里山の自然学校主催で行います。
里山の自然学校第 16 期生 12 名、卒業生 3 名、水田ビオトープ班 6 名と事務局岩田 2 人の総勢 23 名です。
里山の自然学校は 10:00〜15:00 で活動していましたが、新型コロナ感染対策もあって、田植えは 9:30〜13:00 の活動にしました。
都市公園の市民活動としての田圃活動が可能であることを示したいと思って、 16 年間続けてきました。
最大の課題は苗づくりで、失敗も経験しましたが、漸く、マンションのベランダでの苗づくりにも慣れてきました。
また、里山倶楽部も、植生管理だけではなく、生田緑地の自然の全てを対象に活動しようという人材が育ってきたかも知れません。
里山の自然学校のような活動にも関心を持ってくれて、今回の田植えに参加してくれる市民が現れました。
もしかすると、近いうちに、私たちの活動を引き継いでくれる人が現れるかも知れないと、そんなことを期待したりしています。

この日の谷戸では、キビタキの美声を聞き、ホトトギスの夏を知らせる声(初認)、アオゲラの声も聞きました。
田圃の水漏れを補修して、田植え後は堰の土嚢を積み直しておけば良い状態にしておきたいと思い、水漏れ穴を探って、イネワラと土を詰めて塞いだり、 また、田圃の土を均したりする活動を行いました。
水漏れ穴の奥は水温が低いのですが、穴の中に潜んでいるアメリカザリガニがいました。
新しい水漏れ穴はアメリカザリガニが開けたもので、補修してあったはずの穴は補修した材をカルガモが引き出したものであることが多いようです。
田圃には、シオヤトンボとシオカラトンボがいて、シオカラトンボは只管、他のトンボを追い払うことに夢中になっていました。
草地には、ヒラタアブの仲間、ヒメジャノメの仲間、ヤマサナエなどがいました。





水が引いた田圃の泥の上には、キアゲハ、ルリシジミ、テングチョウなどが吸水?していました。
田圃の水域には、多数のマメゲンゴロウが活発に動き回っていました。
まだ、細く、1cm ほどしかない、シュレーゲルアオガエルのオタマジャクシやホトケドジョウが泳いでいました。
畦の上にヒバカリの新しい死骸がありました。腹部に穴が開いているのは、鋭い嘴に突き刺された穴でしょうか。
これは、活動後に、青少年科学館に持ち込み、標本にしてもらえるように依頼しました。






カナムグラ除草やセリバヒエンソウ駆除も行いました。



帰りに、湿地地区の水の状態を点検しました。
アカシジミが現れました。
ピクニック広場のトモエソウにも、アカシジミが来ていました。

   かわさき自然調査団の活動
特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for nature Research and Conservation