生田緑地の生物多様性保全活動、


上の田圃付近のセリバヒエンソウ駆除、モニ1000中大型哺乳類調査定点カメラ設置(水田ビオトープ班)

上の田圃付近のセリバヒエンソウ駆除

日時 2018/4/30(月) 9:50〜13:00 晴
場所 生田緑地 上の田圃地区
参加者 岩田芳美、大谷絵利佳

若手新人が参加してくれるというので、この日は二人でセリバヒエンソウの駆除を行いました。
長靴を履いていないとできない場所で活動しました。
谷戸に降りる所のハンショウヅルの花が咲いていました。

オカタツナミソウも咲き始めていました。

木道にヒメヒゲナガカミキリがいました。


モニ1000中大型哺乳類調査定点カメラ設置
日時 2018/4/30(月) 9:00〜15:00 晴
場所 生田緑地中央地区
参加者 岩田臣生

モニ1000生田緑地調査中大型哺乳類調査の11年目の活動開始です。
中央地区を一通り踏査してから、適当な設置場所を選んで設置することにしましたが、昨日の生田緑地観察会の時に、菖蒲池南側のコンクリート製の水路でヤマサナエの羽化を観察できたという報告が 入っていたので、この確認もしておきたいと思って寄ってみました。
連休中とあって、親子2組が網を使って遊んでいて、容器にはアメンボ、ヌカエビ、ホトケドジョウが入っていました。
容器の見張番をしていた母親に、ホトケドジョウは逃がしてくれるようにお願いしました。
絶滅危惧種という言葉には反応してくれるので、注意看板ぐらい設置した方が良いかも知れません。
ヤマサナエの羽化の痕跡を探したところ、羽化殻がありました。
子どもたちが遊ぶ人工の水路でヤマサナエが羽化したことは記録に値するでしょう。

七草峠から桝形山へ向かう途中の園路脇にハンショウヅルが咲いていました。
更に北へ足を伸ばして、結局、1台目の定点カメラは飯室山南地区に設置しました。

桝形山に戻って観察していると展望台下の殆ど全ての支柱にキアシドクガの幼虫が上っていて、前蛹状態のものもいました。 キアシドクガの大発生かも知れません。
名前に反して毒の無い蛾なので、大きな問題にはならないでしょう。

城山下谷戸を探してみようと考えて、長い階段を降りました。
階段の手摺にハスオビエダシャクの幼虫がいました。

谷底部の踏み跡を見て歩きましたが、草の勢いが旺盛で、設置場所を決めかね、今回は諦めました。
マムシグサが咲いていました。

谷底部からヤブ状態の尾根を登りました。
登り切った所の園路の柵の上にアオダイショウを見つけました。

別の尾根を降りて、途中に 2台目のカメラを設置しました。
モニ1000中大型哺乳類調査を始めて最初にカメラを設置した場所です。
落葉に埋もれていたタマノカンアオイの落葉をどけると、花が咲いていました。

一休みしていたら電話が鳴って、田圃の水が異常に少ないとのことでしたので、整備事務所裏の倉庫に戻って、長靴を履き、ジョレンを持って、谷戸に降りました。
途中、尾根の広がった場所には、ニガナが咲いていました。

ハンノキ林で、ヒモワタカイガラムシを見つけました。 とても昆虫には見えない姿です。
白いヒモ状の部分が卵のうで、中に卵が入っているそうです。

上の田圃は確かに水が少なくなっていましたが、アズマヒキガエル幼生は水の多い場所に避難して、真っ黒になっていました。
田圃を調べたら、土嚢堰の脇に大きな穴が開いていて、これが原因だと判断し、イネワラと泥で塞ぎましたが、水位が上がるには時間がかかります。
3台目のカメラは、実績の高い導水路部分に設置することにして、下の田圃からヨシを持ってきて目隠しを補充し、その陰に設置しました。

田圃の水位は少しずつ上がっていましたが、まだまだ時間がかかります。
様子を見ていたら、クロアゲハが吸水にきました。


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