生田緑地の谷戸の水辺の自然保全活動


月日 2017年10月24日(火) 10:00〜12:30
場所 生田緑地 ハンノキ林 A07、湿地 B05、上の田圃 B06
参加 岩田臣生、岩田芳美、田村成美

ハンノキ林西側の池
台風 21 号は、川崎でも土砂災害危険区域居住者に対して避難命令が出されたほどの大雨でした。
生田緑地の谷戸の水流は音を立てて流れていました。
先日掻い掘りをしたハンノキ林西側の池は湛水して、水が勢いよく溢れ出していましたたので、浸食状態を点検しました。


ハンノキ林下の湿地
ハンノキ林下の湿地も、水の流れを点検しました。
1 段目から 3 段目まで、水は流れ、水面が広がっていましたが、3 段目末端の池を出た所で、水が音を立てて穴の中に流れ込んでいました。
末端の池と言っても、もう少し水位を上げたいと思っていましたので、この穴は塞いで、土嚢堰を少し高くして、湛水しました。
この堰を越えた水は水流に流せばいいのですが、その水路は穴だらけで、下は空洞の危険な状態になっていました。
安定的な流れでつなぐためには、数段の階段状の水路を造る必要がありそうです。
落差は 1 mはありそうなので、しっかり計画して、しっかり造らなければなりません。
今回は、ここまでにして、後は、よく考えてから実施することにしました。


上の田圃
上の田圃の導水路部分は氾濫して、大量の土砂が広がっていました。
これはジョレンで泥上げをすることで、流れを回復しました。
流量が非常に多いので、流量計測用の樋は外しました。
木道下に入れたパイプは口径が細くて、これだけの流れを受け入れられませんので、一時的な対応として、パイプの外を流れる状態をよしとしました。
大部分が田圃に流れ込めばいいでしょう。流量が減ってから、改めて、パイプ以外の方法で対処するか、太いパイプに替えるか検討することにしました。


木道を越えた所から田圃までの水路の泥上げを行いました。


田圃は湛水していますが、数ヶ所に水漏れ穴があり、畦の外側に水が出ていましたので、これを塞ぎました。


後は、通常の田圃の泥上げを行いました。
土を掻き集めただけの畦を、しっかりした畦にするためには、この泥上げは不可欠だと思っています。
実際、11年経って、とても土を寄せただけとは思えない畦になっています。
一通り泥上げを行って、この日の活動は終わりにしました。


梅畑広場のカナムグラ刈りも行いました。


かわさき自然調査団の活動のページへ  

特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation