生田緑地の生物多様性保全活動、

田圃の水漏れ穴塞ぎとアメリカザリガニ駆除

日時 2017/7/13(木) 10:00〜12:00 晴時々曇
場所 生田緑地 上の田圃
参加者 岩田臣生、岩田芳美、鈴木潤三

夏の田圃はアメリカザリガニ駆除が欠かせません。
爆発的に増えてしまうので、可能な限り、何回も実施したいところですが、・・・。
上の田圃の下の段の水が涸れているとの情報があったので、水漏れ穴塞ぎも覚悟して、田圃に向かいました。
田圃のアメリカザリガニ駆除は、水を落として、水が残っている外周の溝にアメリカザリガニを誘導しておいて、その溝を手網で掬って採る方法が効率的だと考えています。
しかし、水が涸れかけていたことで、上の段の堰下に、アメリカザリガニも、ホトケドジョウも集まっていました。
そこで、その場所の採集から始めることとなりました。
しかし、活動を終える時には、田圃は湛水しておきたいと思います。
下の段の堰下へは、ほんの僅かな浸み出しがあるのみでしたが、この浸み出しを止めることから始めて、アメリカザリガニが畦に開けた穴を片っ端から塞ぎました。
穴の中にいたアメリカザリガニは引きずり出して駆除しました。

一通り、穴塞ぎを終え、上の段の堰下のアメリカザリガニを駆除したところで、この堰の土嚢を外して、上の段の水を下の段に流しました。
上の段の水を落としながら、アメリカザリガニの駆除を進めました。
上の段の水中には、手足が出始めた段階のシュレーゲルアオガエルのオタマジャクシが多数いました。
ハイイロゲンゴロウ、マメゲンゴロウホトケドジョウ、 多数のコミズムシアメンボ類などがいました。


後は沢からの水が溜まるのを待つだけですが、沢は流量が極めて少なくなっています。
梅雨に雨が降ってくれないと、夏期の湧水量は減少し、水流によっては涸れてしまいます。
水が涸れれば、簡単に命を失ってしまう生物も出てきます。
夏の間は水量を監視して、水漏れがあれば止めるという作業を繰り返すことになります。

田圃の上では、シオカラトンボオオシオカラトンボショウジョウトンボなどが飛んでいました。
コウヤツリアブが木道の手すりで休んでいました。


倉庫まで帰ったところで、ナナフシモドキ♀、 ヒガシニホントカゲなどに出会いました。

   かわさき自然調査団の活動
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