生田緑地の生物多様性保全活動、

田植え後の苗の補植など、萌芽更新地区のモニタリングなど

日時 2017/6/1(木) 9:20〜12:30 曇
場所 生田緑地 田圃、萌芽更新地区
参加者 岩田臣生、岩田芳美

谷戸の田圃の田植えは、6/28(日)の第2回里山の自然学校で実施しました。
5/30(火)に、蓄光目印貼りを行った時に、田圃の様子を見たら、カルガモに荒らされたように苗が浮いていたと聞きました。
そこで、必要なら補植をしなければならないと思い、生田緑地に来ました。
生田緑地整備事務所裏では遠くに、谷戸に降りる時は、頭の上からホトトギスの声が聞こえてきました。 初夏の訪れを告げているようです。
上の田圃に着いたところで、大きなイトトンボが目の前を横切り、ムクノキの葉にぶら下がって止まりました。
全身が白っぽく、羽化したばかりのオオアオイトトンボのようでした。


田圃の苗はと見れば、かなりの数が浮いていました。
田圃に降りようとしたら、5〜6頭のルリシジミが集まっていました。
畦の上で吸水していたようです。

カルガモに荒らされたのかどうかは定かではありませんが、ただ水深が深すぎて浮いてしまった苗もかなりありそうでした。
田植えをしている時から気になっていたのですが、苗が寝ているものが多くあったのです。
先ずは、土嚢堰からの排水を進めて、水深を浅くすることから作業を始めました。
田圃の周囲に水が漏れ出していた所は、穴を見つけて塞ぎました。
今年の田植えは畦に近い所には植えないという約束を守ってくれていたので、ここに入って、手が届く範囲に浮いている苗を植え直し、苗が無い所には、予備の苗を植えていきました。
どうなったかは、1〜2週間経ってから分かることだと思います。
下の田圃は、殆ど問題無いようでした。
田圃の中央部には入れないので、この日の田圃活動は、ここまでにして、萌芽更新地区の状態を見ておくことにしました。

萌芽更新地区に移動する途中で、大きなカメムシを見つけました。 逃げようともせず、大きく手を広げていました。
国産最大級のカメムシであるオオトビサシガメだと思います。


萌芽更新地区の夏草が繁茂し始めて、タケニグサが目立っていました。
まず、タケニグサを伐り倒しました。
ツルニンジンが勢いよく広がっていました。 数年前に萌芽したコナラに絡みついていたツルは、取り敢えず、切りました。
今年伐採した樹木の萌芽が気になりましたが、全く萌芽が見られないものもあり、萌芽していてもアブラムシの仲間に覆い尽くされているものもありました。
アズマネザサも伸び始めています。
切株周り、実生周りのアズマネザサなど気になった所は刈りました。 7月の里山倶楽部Aでアズマネザサ刈りを予定していますが、その前に、クリティカルな部分は刈っておかなければならないかも知れません。

何か昆虫はいないかと観察していると、トビモンオオエダシャク?の大きな幼虫がいました。



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