生田緑地の谷戸の自然保全活動



田圃周辺の草刈

日時 2016/1/14(木) 10:00〜13:00 快晴
場所 生田緑地 上の田圃周辺
参加者 岩田臣生、岩田芳美、鈴木潤三、田村成美

やっと冬らしくなりました。田圃に薄いながら氷が張り、地面に霜柱が見られ、芽生えた草や木道の表面には霜が見られました。

今日は、春の芽生えのために、上の田圃の周辺、特に木道の西側(田圃と反対側)の草地のヨシなどを刈ることにしました。
枯れたヨシの茂みを刈ろうとしたら、アオジが1羽、隠れていました。 如何にもアオジの好きそうな環境ですが、ここは刈らせてもらいました。
混在していた実生のヤマグワ、シロダモ、クサギや、ノイバラなども刈りました。
ホシダが群生していました。 人為的な攪乱の多い所に生える、ごく普通の雑草的なシダだということなので、構わずに刈りました。。

野鳥班の水田さんが、モニ1000里地調査 越冬期鳥類調査のため通りかかりました。

谷戸右岸の水流の点検も行いました。
上の田圃から排出された水は田圃下の水溜まりに入ってから、地下に潜ったり、地表に出たりしながら、草地を流れていることが分かりました。
ホタルの里整備事業によって造成された水路は、当初から水涸れを起こしていましたが、水が流れなくなってから長い時間が経過しています。
上の田圃から流れ出てしまった生物のために掘った水溜まりを再点検して、水面のある水溜まりの連続として下の方の流れにつなげることができれば、多様な生物の生息環境として望ましい水辺や湿地になると思います。 田圃下の水溜まりに水が溜ってくれないため、諦めて、放置していましたが、今年は水量が多いので、再度、挑戦してみようかと思いました。

夏には木道に心地よい木陰を提供してくれるシラカシの繁みに、5〜6羽のエナガが来て、忙しそうに採餌していました。
近くで、ヒヨドリが大きな声を発していました。

上の田圃の周りのミヤマシラスゲなどの草刈も行いました。

まだ、少し種子を残しているアカバナが、田圃の畦にありました。

枯れた草や木道の手摺には、オオカマキリ、ハラビロカマキリ、コカマキリ?の卵鞘がありました。

枯草の茂みで越冬していたのでしょうか、クビキリギスが億劫そうに現れました。

帰り道、アオゲラが夢中で餌を食べている場面に出会いました。
長い舌を伸ばして採餌しているようです。初めて見る光景でした。

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation