生田緑地の谷戸の自然保全活動



アメリカザリガニ駆除
日時 2015/9/24(木) 10:00〜13:00 晴
場所 生田緑地 上の田圃
参加者 岩田臣生、鈴木潤三、田村成美

谷戸の水辺のトンボなどの水生昆虫を保護するために、夏の間に増えてしまったアメリカザリガニを駆除することにしました。
特に田圃は、アメリカザリガニにとっても繁殖に適した環境のようで、短期間に増大することを今まで見てきました。
最近の田圃のイネの保護活動の時に、足元で水音を立てているアメリカザリガニがいたことから、まず上の田圃の駆除を行うことにしました。
上の田圃の辺りはツリフネソウの最盛期です。 ホウジャクやクマバチなどが花から花へ忙しく飛び回っています。
そんな上の田圃の水を落として、水路や外周の溝にいるアメリカザリガニを手網で掬い取りました。 アメリカザリガニは小さいものが多く、2〜8cm大で、概ね500匹を駆除しました。
今年は田圃の水温が上がらなかったのか、ホトケドジョウが多数採集できました。 ホトケドジョウの外、マメゲンゴロウ、クロセンブリ幼虫、トンボのヤゴなども多数採集しましたが、掬ったものは田圃の上の水路に移しました。
3人とも全身泥だらけになって、良くも悪くも水田ビオトープ班らしい活動でした。

活動を終えて、休憩している時に、ツリフネソウに吸蜜に来ている昆虫の話になりました。
自宅の庭のクチナシの花に来るのは緑色だけど、ここに来ているのは橙色だというのです。
クチナシに来ているのはオオスカシバでしょう。
ツリフネソウに来ているのはホウジャク類のようです。 観察している範囲では2種類はいると思われましたが、昆虫班蛾グループの調査では、生田緑地のツリフネソウを訪れるホウジャクはホシホウジャクのみのようです。
いずれにしても、共にスズメガ科ホウジャク亜科の蛾です。

一昨日、22日(火)にオオアオイトトンボを見つけましたが、今日は水流沿いのやや暗い場所、ツリフネソウの茂みに数匹観察しました。

ジュズダマには、相変わらず、クロコノマチョウの幼虫が観られました。

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation