生田緑地の谷戸の自然保全活動



谷戸の水の管理など
日時 2015/8/11(火) 10:00〜13:00 晴 31.5℃
場所 生田緑地 湿地
参加者 岩田臣生、岩田芳美

猛暑が続いていますが、谷戸の水の管理だけは行わなければなりません。 水が涸れることは、水辺の生物にとっては致命的です。
谷戸に降りると、ピクニック広場付近で、野鳥班が生田緑地の定例調査をしていました。


日照不足で生育が遅れていた田圃の稲は、梅雨明け後に晴天、猛暑が続いたことで急成長し、出穂していました。


湿地に入って調べると湿地1段目から2段目に流れていなければならない水が途中で涸れていました。
水路沿いの草を刈りながら遡り、水漏れ穴を見つけて、これを塞ぎ、少し泥あげも行いました。
掬った泥の中からは、大小様々なオニヤンマのヤゴが這い出してきました。



湿地にはアキノタムラソウのほか、ミズタマソウヒメシロネも咲いていました。
作業している周りでは、シオカラトンボオオシオカラトンボが飛んでいましたが、 何やら橙色と黒色の塊も飛んできました。 飛び方はスムーズだったのですが、草の葉上に降りたのはベッコウヒラタシデムシでした。
シデムシは動物の死体を食べて生活している森の掃除屋さんです。
生田緑地で記録されているシデムシは、オオヒラタシデムシ、ベッコウヒラタシデムシ、 ヨツボシモンシデムシ、コクロシデムシの4種です。
日本自然保護協会編集・監修によるField Guido Series 3 「指標生物 自然をみるものさし」によると、 豊かな森林植生のある地域に生息する種として、クロシデムシ、モンシデムシ類、ベッコウヒラタシデムシ、モモブトシデムシ類が、 わずかな林地が残っていれば生息できる種としてコクロシデムシが、 草地、河原、住宅地などにも生息し、最も環境破壊に強い種としてオオヒラタシデムシがあげられています。
生田緑地で最も普通に見られるシデムシはオオヒラタシデムシですが、ベッコウヒラタシデムシやヨツボシモンシデムシも見られます。 生田緑地の自然度は、まだまだ捨てたものではないと言えそうです。

気温は高いものの、わずかに風が抜けていて、オニヤンマやナガサキアゲハが谷戸を上下していました。
林縁には、イチモンジチョウコミスジも見られました。

ジョロウグモ♀も少しずつ大きく育っています。

コバノカモメヅルは普通、小豆色をしていますが、こんな白花化したようなカモメヅルが咲いていました。

コジュケイの声も聞かれましたが、特定外来生物のガビチョウが煩く鳴き続け、近くまでやってきました。
ガビチョウは10年間ですっかり定着してしまいました。

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation