生田緑地の谷戸の自然保全活動



田圃の畦の手入れ
日時 2014/10/24(金) 9:30〜13:40 晴
場所 生田緑地 上の田圃の下の段
参加者 岩田臣生、鈴木潤三

稲刈りの済んだ田圃の手入れを行うことにしました。 この日は、上の田圃の下の段です。
先日の活動時に田圃の水が畦の外に流れ出しているのを見つけて、穴を踏み潰して流出を止めた所が3ヶ所ありました。 この穴を完全に塞ぎ、合せて畦全体の補強をしたいと思います。
田圃の畦を隠すように田圃の内側に広がって咲いているミゾソバを取り去らなければならないのは残念ですが、田圃に湛水することの方を優先するべきと考えました。
しかし、どのようにすれば良いのか、いろいろ考えて、試してみたものの、結局、水漏れ穴を見つけて、イネワラを詰めて、その部分に泥を塗りつける方法で済ませてしまいました。
この日は水が潤沢に流れ込んでいたので、穴が塞がれると水位が上がり、新たな水漏れ穴から勢いよく水が流れ出してくれるため、問題箇所を見つけるのは容易いことでした。 これらを次々に修繕していくことで、田圃の中は完全に水面が広がりました。



活動を終えた田圃では、田圃の中に広がっていたコナギの葉上に、マユタテアカネが秋の陽光を受けて静止していました。

また、上の段の雑木林に近い所にオオアオイトトンボが出て来ていました。
今週初めはまだ林縁の林側、少し暗い側を飛んでいましたが、やっと田圃に出てきました。
イトトンボは細いので、目を凝らして見ないと気がつきませんが、6匹ほどが群れていて、やがてペアができて、イネの蘖(ひこばえ)に止まって交尾を始めました。
時々、別の個体が邪魔しに来ていました。 どうも、メスは1個体のみだったのかも知れません。
この邪魔する行為が何度も繰り返されたため、このペアは田圃の上の梢に向かって飛び立ってしまいました。

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation