生田緑地の谷戸の自然保全活動



モニ1000) 水環境調査
日時 2014/8/9(土) 13:00〜16:30 曇一時小雨
場所 生田緑地稲目谷戸
参加者 岩田臣生

神奈川県内の水辺の一斉水温調査を9日に行いたいという要請を受けて、この日に水環境調査を行うことにしました。 天候が良くないということは承知の上で調査しました。

谷戸に降りる階段の上でシマヘビに出会いました。
手摺りの下側にナナフシモドキの成虫がジッと身動きもせずにぶら下がっていました。

ピクニック広場では、トモエソウにカラスウリやノササゲが絡みついているのが気になり、寄り道して、これらを取り除きました。 まだ1輪、蕾がついていました。
木道の上にタマムシがいました。 もう飛べないのか、逃げようとしません。

ツクツクボウシが盛んに鳴いていました。
木道の手摺りにフキバッタがいました。


13:38〜13:43 K ヨシ原の池 
繁茂したヨシやカサスゲの茂みに道をつけがら池に辿り着きましたが、水がありませんでした。


13:45〜13:57 B 谷戸末端の階段下の水流
計測用パイプには水が流れていませんでした。 漏水している部分も溜まっているだけで流れを視認できなかった。


14:00〜14:25 A 下の田圃裏の水流
水辺のオオミゾソバ、カナムグラ、クズなどが繁茂し、水流があるとは思えない状態であったので、まず必要な部分の草刈りを行ない、計測用バケツを入れられるように泥上げを行いました。

案じていた雨が降り出しました。 調査を諦めて、整備事務所裏に戻りましたが、着いた時には止んでいました。
暫く休憩してから、他の地点も調査しておくことにしました。 雨量は残念ながら大したことはなかったので、この日の調査としては完了させておきたいと思いました。

15:28〜15:32 C ハンノキ林上の池
水は白濁していて、とても湧水とは思えない状態でした。
ニイニイゼミ、ミンミンゼミ、ツクツクボウシ、ヒグラシの鳴き声が大きく聞こえます。

15:35〜16:00 G 湿地3段目の池
繁茂した草やヤマグワを刈りながら入って見ると水がありませんでした。
水路を辿ると、水路の途中に3ヶ所、孔が開いていて、僅かばかりの水流がそこに消えていました。 そこで、これを塞いで、流れるようにしましたが、3段目まで到達するのを待っているわけにはいきません。
保護していた植物が開花していたので、記録としての写真を撮り、ヒメシロネやミズタマソウの写真も撮りました。
こんな水辺に、田圃のクモだと思っていたナガコガネグモが巣を張っていました。







15:09〜16:23 H 上の田圃への導水路
先程通った時に流れが止まっていて、水溜りでカラスが行水をしたらしい痕跡は確認していました。
一応、調査を済ませました。




2014年8月9日 調査結果
調査地点 開始時刻終了時刻 気温℃水温℃ 透視度cmPH 流量 L/sec.
K(ヨシ原の池) 13:3813:43
B(中央水路末端) 13:4513:57 26.123.1 606.8 BTB 0.000
A(下の田圃裏) 14:0014:25 24.521.0 207.1 BTB 0.041
H(上の田圃への導水路) 16:0916:23 23.321.5 207.4 BTB 0.000
G(湿地再生地の池) 15:3516:00
C(ハンノキ林上の池) 15:2515:32 24.222.0 136.7 BTB





生田緑地の谷戸の自然保全活動のメインページへ

特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation