生田緑地の谷戸の自然保全活動
<モニ1000>水環境調査



モニ1000) 水環境調査、セリバヒエンソウ駆除
日時 2014/4/28(月) 9:50〜13:30 晴
場所 生田緑地稲目谷戸
参加者 岩田臣生、細川洋子



10:04〜10:14 K ヨシ原の池 
池は水面に膜が張ったような状態で水底が見えませんでしたが、その下の水は澄んでいました。
シュレーゲルアオガエルの声が響いていました。


10:15〜10:24 B 谷戸末端の階段下の水流
セキショウが花盛りでした。


10:29〜10:38 A 下の田圃裏の水流
下の田圃の南側にはヒメシダが展葉し始めていました。 ムラサキサギゴケも咲いていました。




10:00〜 セリバヒエンソウ駆除

谷戸の合流する辺りの木道の西側がセリバヒエンソウの蔓延っている場所の一つです。
細川は1本1本丁寧に抜き取っていますが、凄い数があるようです。



野鳥班の志村さんが探鳥に来ていて、すぐ側の茂みにキビタキがいること、どれがキビタキの声かなどを教えてくれました。
山地の森林では夏鳥ですが、生田緑地や黒川などでは春秋の渡りの時期に観察することができます。

10:44〜10:56 H 上の田圃への導水路
流量計測をしていたバケツにカワゲラ類の幼虫が入ってきました。

10:59〜11:08 G 湿地3段目の池
水温が高く、透視度も低くなっていました。

竹林側からの水流は途中の孔から消えていたので、この孔を塞ぎました。

湿地一面に広がっているスギナの上あたりに、ヒメシモフリコメツキ?が何匹も見られました。 春の見慣れた光景です。


湿地の2段目にシオヤトンボ♂が2匹いました。


11:27〜11:35 C ハンノキ林上の池
ここも水面に膜が張ったような状態で、水のなかにも細かな浮遊物があり、透視度が低くなっていました。

水環境調査を終えたところで調査用具を倉庫に戻して、改めて谷戸へ降りました。

セリバヒエンソウ駆除
梅畑の草地も、セリバヒエンソウが蔓延ってしまった場所です。
細川と合流して、梅畑のセリバヒエンソウ駆除を行いました。
昨年放置してしまった隅の方が特に酷く、際限なくあるという感じでした。
それにしても、似た葉の植物が多いのに驚きます。 抜き取る時に触った手の感触が違うのですが、花が咲いていないと、なかなか難しい作業です。
また、タチイヌノフグリやカナムグラなども、気がついたものは抜いていきました。 ハナダイコンも抜きたいところですが、今の時期は昆虫の吸蜜源が少ないので、もう暫く、そのままにすることにしました。
セリバヒエンソウが外来種であることを知っている女性が2人、「大変な作業、お疲れ様」と言って、話しかけてきました。






2014年4月28日 調査結果
調査地点 開始時刻終了時刻 気温℃水温℃ 透視度cmPH 流量 L/sec.
K(ヨシ原の池) 10:0410:14 16.514.1 1007.0 BTB
B(中央水路末端) 10:1510:24 19.013.0 1007.2 BTB 1.333
A(下の田圃裏) 10:2910:38 20.413.5 1006.8 BTB 0.239
H(上の田圃への導水路) 10:4410:56 19.813.2 1007.2 BTB 0.277
G(湿地再生地の池) 10.5911:08 21.519.5 607.0 BTB
C(ハンノキ林上の池) 11:2711:35 21.014.0 806.8 BTB





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