生田緑地の自然保全活動


ヨシ原の枯れヨシ刈り
日時 2014/4/26(土) 10:00〜13:00 晴
場所 生田緑地 ヨシ原 
参加者 岩田臣生、鈴木潤三

当該ヨシ原の管理を始めてから数年後に復活したシソ科植物が今年も発芽し、成長し始めたので、ヨシ原のヨシ刈りを行いました。
この植物は、「県内では丘陵谷戸や箱根仙石原などに分布するが少ない」と神植誌2001には記されています。 このことは、このような環境の減少と競合する他の植物に負けていることが想像されます。
既に、ヨシも新しい芽を伸ばし始めており、ムラサキケマンやツボスミレが咲いていました。
枯れたヨシを刈るのは勿論ですが、当該植物が見られる範囲については、伸び始めたばかりのヨシも刈ってみました。


今日はツマキチョウの姿が見られませんでしたが、シオヤトンボ♂1が田圃の中にいました。
その田圃のオタマジャクシは、何故か、急に減っていました。 まだ上陸できる状態ではないと思います。
木道の上で、水槽と網を持って、オタマジャクシを見ている親子が気になってしまいました。 連休ということで、親子連れが網とカゴを持って押しかけてきます。 また、オタマジャクシはペットの餌と考えている輩もいます。 都会の里山が受け続けている都市的圧力は増大しています。
女王蜂と思しき大きなスズメバチが草地の上を飛んでいました。






池の南側では、カサスゲの花が盛期を迎えていました。




この時期、湿地で作業していると、何処からともなくヤトセスジジョウカイが飛んできます。 地味で小さな湿地の甲虫です。


生田緑地のハンノキも新緑の美しい季節を迎えています。 そのハンノキでは、ミドリシジミの幼虫が、展葉した葉を綴じ合せて住まいづくりをしていました。
ミドリシジミは神奈川県では準絶滅危惧種に指定されています。 生田緑地には自然林であるハンノキ林があり、ミドリシジミが生息しています。 このことは、生田緑地の宝であり、川崎の宝だと思います。


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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation