生田緑地の谷戸の自然保全活動<モニ1000 水環境調査>


水環境調査のために谷戸に降りました。
ハンノキ林の木道でコクワガタ♂を見つけました。近づくと木道下に落ちて逃げました。
田圃の水は辛うじて土の上に広がっていました。
水流の流量がどこも少なくなっている状態で、これだけの水があるということに感謝しなければならないでしょう。





モニ1000) 水環境調査
日時 2013/5/28(火) 10:00〜12:50 曇
場所 生田緑地稲目谷戸
参加者 岩田臣生

モニ1000里地調査 2013年5月の水環境調査を行いました。

K ヨシ原の池 
すっかりヨシが伸びて2m程の茂みとなっていました。 その中でヒメシロネが1.2m程に成長していました。 ヨシが支柱替わりになっていたのかも知れません。真っ直ぐ上に伸びています。
一部、刈ったカサスゲを放置してあった場所は、そのままの状態で、新たなカサスゲの繁茂は見られません。
水面には黒い藻のようなものが浮いていました。 微生物が沢山活動しています。


B 谷戸末端の階段下の水流
谷戸の末端なので流量が多いはずなのですが、非常に少なくなっています。
ホトトギスの声が聞こえます。

A 下の田圃裏の水流
いつの間にか、木道上にシオヤトンボ♂がいました。1m程しか離れていません。 しかし、シオカラトンボ♂が2匹現れたら、どこかに消えていました。
ツバメが相変わらず来ています。防鳥テープは効果無いようです。
木道沿いのオオミゾソバの葉の上にはヒメギスの幼虫が見られます。
シオヤトンボ♂


H 上の田圃への導水路
計量のためのバケツを入れるために溜まった泥をあげているとオニヤンマの4〜5cm大のヤゴが出てきました。


移動する途中で、また、シオヤトンボ♀(未熟)を見つけました。
シオヤトンボ♀未熟

G 湿地3段目の池
水は涸れてはいないものの、非常に少なくなっていることが感じられます。
荷物を降ろしているところに、コオニヤンマが優美な姿を見せて、反転して、消えました。
ザリガニトラップとして使わずに水からあげておいたアナゴカゴの中にミカドガガンボが入っていましたので、逃がしました。
2段目には、シオヤトンボ♂がいました。この日は3個体と出会いました。
シオヤトンボ♂

C ハンノキ林上の池
雨が降ってほしいと思っているのに日がさしてきました。



2013年5月28日 調査結果
調査地点 開始時刻終了時刻 気温℃水温℃ 透視度cmPH 流量 L/sec.
K(ヨシ原の池) 10:1510:30 22.518.5 156.8 BTB
B(中央水路末端) 10:3010:43 22.517.3 507.2 BTB 0.272
A(下の田圃裏) 10:5011:10 24.016.8 407.0 BTB 0.166
H(上の田圃への導水路) 11:1811:35 24.816.5 1007.3 PR 0.125
G(湿地再生地の池) 11:4711:57 23.522.5 1007.0 BTB
C(ハンノキ林上の池) 12:0512:14 24.019.0 306.8 BTB


ホタルの国 蓄光目印貼り
日時 2013/5/28(火) 10:00〜12:50 曇
場所 生田緑地稲目谷戸
参加者 岩田芳美

ホタルの国の準備として蓄光目印貼りを進めています。
昨年のものが剥がれて無くなっている所もあれば、剥がそうとしても剥がれないものもあります。
ヨシの葉上で交尾しているヒゲナガハナノミがいました。
ヒゲナガハナノミ 交尾中

帰り道、ピクニック広場で、少しだけブタクサ抜きを行いました。

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation