生田緑地の生物の生息環境を再生・保全する活動


湿地の水流と草地の管理
日時 2013/3/13(水) 10:00〜13:00 晴
場所 生田緑地 湿地再生地 
参加者 岩田臣生

湿地にはシロハラが2羽と黒っぽい塊にしか見えなかったひとまわり小さな鳥がいました。
気がつかずに足を入れてしまったのですが、シロハラ1羽は少し遠くに移動しただけで、それ以上、逃げようとはしませんでした。

竹林下の水流から湿地へ水を引き入れることを検討することにしました。 このところ、ここの水量が多いので、これをそのまま流化させているのはもったいないと思っています。
ところが、水流は橋の部分ではなく、園路下を伏流して、2mほど下流部から流れ出していました。
そこで、その流れ出しの少し下流部に土嚢を積んで、堰を造れるかどうか、試すことにしました。
土嚢は10個、橋部の下に捨てられていた杭材も使って堰を造ってみました。
このまま暫くの間、水の流れ方を調べてから、次の手を考えることにしました。
この辺りには空き缶やビニール袋、不思議なのは化粧品までが、捨てられていました。


次に、1段目の水路に溜まっていた落葉や土砂を浚渫しました。
流れには、ホトケドジョウやオニヤンマのヤゴがいました。
これらの生物のためには、そのままにしておいた方がいいとも思いますが、この水路は浅く、周囲にしみ出し易い状態のため、ある程度は流れ易くしておく必要があるのです。


次に、1段目と2段目の間の部分のヤマグワ、ウツギ、枯れたススキなどを刈り取りました。
1段目のミヤマシラスゲは、もう新しい芽をあちこちに覗かせていました。 この部分の攪乱もしておきたいところでしたが、先程の作業の時に、長靴に穴が開いていることが分かったので、この日は止めておくことにしました。

一休みしているとビンズイ?がやって来ました。 強風が吹き荒れていたのに、どこから飛んできたのでしょう。

ツル性植物にからまれて、地面に寝てしまっていたヤマグワを刈り取ったら、その下にフキノトウが出ていました。
フリソデヤナギの花も咲き始めていました。
フキノトウの季節になりました フリソデヤナギ


特定の植物の保護のためのアズマネザサ刈り
日時 2013/3/13(火) 10:00〜12:30 晴
場所 生田緑地 芝生広場西地区
参加者 岩田芳美、城本法子

この季節に開花して、夏には姿を消してしまう希少な植物の確認と保護のためのアズマネザサ刈りを行いました。
生育地保全としては、秋にはアズマネザサを刈り取っておくべきだろうと思います。 この日は、アズマネザサの陰に3本の花を確認しました。
しかし、ここのように園路に面した場所での保全活動は、盗掘の心配も大きいため、どのようにすれば良いのか決めかねています。

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation