生田緑地の谷戸の自然保全活動


生物の生息環境を再生・保全する活動
日時 2013/3/8(金) 10:50〜15:00 晴
場所 生田緑地 稲目谷戸 地区A〜B〜C〜D〜E
参加者 岩田臣生

この日は、いくつかの生物の生息環境を再生・保全する活動を行いました。
地区A
一番目の植物は、まだ花芽を出していませんでした。
周囲のアズマネザサを刈って、林床を明るくするためにシラカシ(胸高直径12cm)を1本伐採しました。 この周辺には、この大きさのシラカシが何本もあります。 放置するとシラカシ林になってしまいます。
毎年1〜2本を伐採する計画です。、


地区B
ここも特別な植物が生育する場所ですが、台風などで折れた樹木を捨ててありました。 多分、人為的に集められたものと思いますが、何故か、大事な場所に集められていました。
そこで、できるだけ、取り出して、園路脇に積みました。
ここは樹林内に入り難い状態にすることを優先して、柵に合わせて、カントリーヘッジをつくることにしました。
アズマネザサがφ8mm程度になっていましたので、アズマネザサ刈りをした方が良い頃合いのようです。


地区C
芝生広場と上の田圃の間の斜面の雑木林では、シラカシ(胸高直径10cm)を1本伐採しました。
この雑木林にも、この程度の大きさのシラカシが数多く生えています。 これを少しずつ減らしていきたいと思います。
上の田圃からアズマヒキガエルの鳴き声が響いてきます。 凄い声なので様子を見に行くことにして、梅畑のテーブルベンチでお弁当にすることにしました。

上の田圃
上の田圃には、上の段に ♂20、卵塊3、下の段に ♂4、ペア1、卵塊2を観察しました。
谷戸にこだましていたアズマヒキガエルの声は、♂に抱きつかれた♂が発していた声でした。 田圃の中で抱きつき合戦が展開されていたのです。
お弁当を済ませてから、もう一周りしてみると、少し増えていました。 ペアが3組になっていて、全体で30個体になっていました。
それにしても、大きなアズマヒキガエルがジャンプを繰り返して、上の田圃の全域を移動しながら、♀を求めて、抱きつきまわる様は迫力があります。
上の田圃はアズマヒキガエルの繁殖の場として、すっかり定着したようです。
アズマヒキガエルが集まった田圃 アズマヒキガエルの卵塊 ♀を求めて集まったアズマヒキガエル♂

地区D
城山下谷戸との合流部に掘った池に水が入るように手入れを行いました。 もう少し、こまめに手入れをしなければならないようです。 それにしても水量が少ないのが気になります。 どこかに伏流して流れているのかも知れません。


地区E
竹林東の水流の再生・保全を行いました。
ここは、直ぐに伏流してしまうので、年1回の手入れでは難しいと感じています。
一度、伏流する左岸側を掘って、水流域を広げた方がいいのかも知れませんが、アズマネザサの根が張っているので簡単にはいきそうにありません。
ゲンジボタルの生息環境として保全している水流です。


アズマネザサ刈り
日時 2013/3/8(金) 11:30〜12:00 晴
場所 生田緑地 ホタルの里のヒョウタン池付近
参加者 岩田芳美

ミヤマシラスゲが優先する環境を目指して数年前からササ刈りを繰り返してきた場所です。 アズマネザサの勢いは衰えてきました。


アズマネザサ刈り
日時 2013/3/8(金) 13:30〜14:30 晴
場所 生田緑地 枡形山西頂部斜面
参加者 岩田芳美、小泉恵佑、城本法子、白澤光代

特定の植物2種の生育環境を保全するためのアズマネザサ刈りを行いました。
毎年の恒例活動になっています。
作業をしていると、「〇〇が咲く場所だから、ササ刈りは注意してくれ。」と話しかけてくるおじさんがいました。
ここの保護対象植物のファンの一人でした。
一度消えかけた植物は、私たちの保護活動で息を吹き返し、ファンを掴んだようです。

生田緑地の谷戸の自然保全活動のメインページへ

特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation