生田緑地の谷戸の自然保全活動




湿地の水の管理など
日時 2012/7/18(水) 10:40〜13:40 晴、33℃
場所 生田緑地稲目谷戸
参加者 岩田臣生

一昨日(16日)に湿地の水の状態を調べた時に、1段目から2段目に水が流れていないことが分かりました。
直ぐに対処すべきではありましたが、この時は長靴を履いておらず、疲れてもいたことから対処できませんでした。 天気予報が雨になるとありましたので、何とかなるだろうと思っていました。
17日は休ませてもらいましたが、週間天気は連日晴、暫くは雨が期待できないことになりました。
そこで、湿地に水が流れるようにするために出てきました。

湿地について状態を観察すると、既に、3段目は半分ほどが干上がっていました。


早速、水の取り入れ口から順番に水漏れ箇所を見つけて補修することにしました。
湿地は一面に、ツリフネソウなどが大きく育ち、水流が見えません。 一番怪しいと思っていた取り入れ口付近の水路沿いの草を刈ったところ、この部分で流量が減っているように感じました。
水路の岸際を探りましたが、大きな穴は見つかりませんでした。
水路に入ってみると、長靴の上端まで潜ってしまう所が3mほどありました。 この部分の下の方から水がしみ出していると思いました。
そこで、まず、この部分に刈り取った草を入れることにしました。
草を刈っては、そこに置いて、長靴で踏み込む作業を繰り返しました。
作業中にも、足元を流れる水が増えているような気がしました。
この作業を長靴が沈まなくなるまで続けました。


この作業を終えてから、1段目の水路の状態を確認したところ、水は流れていて、2段目に流れ落ちるようになっていました。 どうやら、問題は応急的には解決されたかも知れません。
3段目に水が入りだすようになるまでは時間がありますので、田圃の方の様子を見にいくことにしました。

16日に上の田圃への導水路を補修しましたが、補修は十分だったようで、田圃には水が入っていました。
上の田圃には、シオカラトンボ♂5、オオシオカラトンボ♂4、ショウジョウトンボ3、コシアキトンボ1、クロスジギンヤンマ1がいました。 防鳥テープは僅かの風にも反応するので、トンボたちは止まっていることができないようです。 少しでも安定しているところに集まろうとするのか、そこここで小競り合いを起こしているような状態になっていました。 他に、止まる場所などいくらでもあるように思えますが、面白いものです。


上の田圃と下の田圃の水の状態を確認してから湿地に戻りました。
作業中は気がつきませんでしたが、水辺の周囲の草には、まだ幼いシュレーゲルアオガエルの姿がありました。

水辺には、オオシオカラトンボ♂3、シオカラトンボ♂2がいました。
また、木陰にはコノシメがいました。
やがて3段目にも水が流れ始めましたので、この日の作業を終わりにしました。 オオシオカラトンボ♂

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
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