生田緑地の谷戸の自然保全活動




モニ1000) 水環境調査
日時 2012/3/21(水) 10:30〜13:00 晴
場所 生田緑地稲目谷戸
参加者 岩田臣生

3月の水環境調査を行いました。

ヨシ原まで降りる途中、上の田圃の下の段にも水が満たされていて、排水口の堰の部分から水が溢れ出ていました。 田圃の下の池にも僅かながら水が見られました。
19日に上の田圃の手入れを行った時に、もしかしたらと思って、稲の根株を突っ込んで潰した穴が当たりだったようです。 原因箇所が判明したので、ここの畦を造り直しておけば良さそうです。


下の田圃付近まで来ると、ヨシを刈り取った後の地面にアオジが2羽降りていました。
近づくと、流石に逃げて、近くの垣根に止まり、やがてヨシの茂みの中に消えました。

【K】10:45〜11:00 ヨシ原の池
ヨシ原の池から調査を開始しました。
辺りには、カサスゲの芽が出始めていました。
池の水は澄んでいて、水底がよく見えました。 アメリカザリガニが気になりましたが、動くものはありませんでした。

調査をしているとツグミが飛来して、近くの畑に降りました。 ツグミも耕した場所で餌を探しているようです。


【B】11:05〜11:15 ヨシ原階段下の水流

【A】11:20〜11:35 下の田圃裏の水流
横山さんが水路の辺りに出ていたので挨拶すると、「水路の泥上げをしてくれたのは、あんたか」と聞いてきました。
クワイ畑を止めてから 6年経ちますので、流していた水をどうするかを話し合いました。
その結果、下の田圃の排水口を変更して、水を他に流すことを検討することになりました。 ただ、直ぐにはできないので、時間は猶予してもらうことにしました。

谷戸の合流部に大きな黒いネコがいました。 通りかかった来園者が「あれは何か?目が悪いので良く見えないが。」と尋ねてきました。 これをきっかけに、「人が自分の都合で野生動物を餌付けしておいて、その結果が自分たちにとって都合の悪いものになったら駆除しようとするのは問題だ。 自然に手を入れることは注意しなくてはいけない。」といった話に発展しました。


【H】11:45〜11:53 上の田圃の導水路

【G】12:05〜12:15 湿地3段目の池
2段目の水は安定しています。 俄仕立ての畦の外側は水浸しになっています。 近いうちに、畦の補強が必要になりそうです。


【C】12:20〜12:40 ハンノキ林上の池



2012年3月21日 調査結果
調査地点 気温℃ 水温℃ 透視度cm PH 流量 L/sec.
K(ヨシ原の池) 9.5 6.0 100 7.0 BTB
B(中央水路末端) 10.0 8.5 100 7.1 BTB 0.92
A(下の田圃裏) 11.8 10.0 100 7.0 BTB 0.84
H(上の田圃への導水路) 11.0 9.1 100 7.2 BTB 0.69
G(湿地再生地) 10.5 12.0 100 7.0 BTB
C(ハンノキ林上の池) 11.0 9.6 100 7.1 BTB




アズマネザサ刈り
日時 2012/3/21(水月) 10:30〜13:00 晴
場所 生田緑地 ハンノキ林
参加者 岩田芳美

ハンノキ林内の気になっていたアズマネザサを刈り取りました。 実生の30pクラスのアオキも20本ほど抜ききりました。

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation