生田緑地の谷戸の自然保全活動


下の田圃の代掻き、ホタルの国の準備(蓄光目印貼り)
日時 2011/5/16(月)10:30〜15:30 曇
場所 生田緑地下の田圃、谷戸の園路
参加者 岩田臣生、岩田芳美

谷戸へ降りる園路沿いにはオカタツナミソウが咲いています。

園路を歩いているとダイミョウセセリが飛び出しました。
テングチョウは越冬した個体でしょうか。翅が傷んでいました。
コミスジも出てきました。
ダイミョウセセリ テングチョウ コミスジ
上の田圃の下側には青々とした草地が広がっています。

下の田圃に着きました。
足元に、ヤマサナエが飛んできました。田圃の中には、シオカラトンボ♂もいました。
ムシヒキの仲間(マガリケムシヒキ?)が交尾しながら、♀は蛾を捉えていました。 この蛾はいつ捉えたのでしょうか。 ♂は、私を意識してか、逃げようと葉裏に回ろうとしていました。
ヤマサナエ シオカラトンボ♂ マガリケムシヒキ?
下の田圃は深い湿田です。 代かきは足を移動するのが大変です。 足を傾けてしまうと、長靴の上端から泥水が入ってしまいます。
田圃の中には一面に、コナギやオオミゾソバの芽が出ていました。 アメリカセンダングサの芽もありました。 これらを土に練り込んでいきました。
気がつくと、他にも在来の田圃雑草が2種ありました。 コナギやオオミゾソバは強いので、また発芽してくるでしょう。 こちらの2種は弱いと思います。 片方は、普通種ですが、昨年初めて見つけたものです。 もう一方は、ここでは今年になって初めて確認した種です。 これらは移植して保護することにしました。 この谷戸の田圃では田圃雑草を大切にしています。
その他にも2〜3種がありましたが種名は分かりませんでした。
昨年は苗が不足して苗を植えませんでした。 休耕田(ミゾソバ畑?)にしていましたが、これが幸いしたようです。


田圃の周囲には、クロセンブリやクロハネシロヒゲナガ♀がいました。
活動を終えて帰ろうとすると、越冬個体と思われる翅の傷んだルリタテハが足元に飛んできました。
クロセンブリ クロハネシロヒゲナガ♀ ルリタテハ

岩田芳美はピクニック広場のブタクサ駆除を行ない、階段など段差部に蓄光目印を張る活動をおこないました。 ホタルの国の準備です。

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation