生田緑地の谷戸の自然保全活動


田圃の維持管理と枯れススキ刈りなど
日時 2011/4/30(土)10:00〜14:00 晴
場所 生田緑地 稲目谷戸上の田圃
参加者 岩田臣生、岩田芳美、飯室健、金子文隆、雛倉正人

カルガモの番いがハンノキ林の中の水流に、すっかり居ついてしまいました。困ったものです。

昨日は上の田圃の上の段までの手入れを済ませました。今日は、上の田圃の下の段の手入れをすることにしました。
やり方は同じで、外周の畦に沿って幅1m程の水域をつくって、そこにアズマヒキガエルのオタマジャクシを追い出してから、中央部の田起こしを行いました。
毎年のことながら、鍬を降ろす度に泥ハネを全身に浴びる活動で、しかも、腰にかかる負担も大きく、田圃活動の中では一番辛い活動かも知れません。
この田圃は2006年に再生したものですが、昔の田圃の形は完全に破壊されていて、土が酷く、まだまだ田圃の土とは言えない状態です。
田圃の中には、タガラシが花を咲かせ、畦には、ツボスミレ、ミミナグサ、ケキツネノボタン、ハコベ、ヤブタビラコなどが咲いています。
また、田植えが済んで、土が落ち着くと、コナギ、在来のアゼナ、チョウジタデなどが発芽してきます。 田圃環境をつくることで、この様な在来の植物が復活して生育するようになったことは、活動の大きな成果だと受け止めています。

一通り、田起こしを終えたところで、田圃の水漏れを起こしている孔を探して塞ぐことにしました。 一つは、最初に再生した時からあったもので毎年補修しているものです。もう一つはアメリカザリガニが開けた孔で、20数箇所もありました。
これらを一つ一つ塞いでいきましたが、いつまで持つか分かりません。 また、これで水漏れが解消されたかも疑問です。 毎年、何となく塞がって湛水できたり、水が涸れたりを繰り返しながら、それでも稲は育っています。
上の田圃の下の段の活動では、シュレーゲルアオガエルの卵塊を5つ見つけました。 また、田圃の中にいたオスを3匹見つけました。
あわてて逃げ出すケラは3匹いました。
アメリカザリガニは中1匹、小2匹でした。

岩田芳美は谷戸の合流部の枯れススキを刈り取っていました。


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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation