生田緑地の谷戸の自然保全活動

アオキの抜き取り・除伐、水流再生
日時 2011/3/9(水)10:00〜13:00 晴
場所 生田緑地城山下谷戸地区
参加者 岩田臣生、岩田芳美、城本法子

<アオキの抜き取り、除伐>
城山下谷戸の生物保護区内のうち比較的園路に近い所に広がっているアオキを少し減らす活動を行いました。
主な対象は0〜2年もので、2000本ほどを抜き取りました。また、少し大きなものも数本除伐しました。


暖かい陽射しの中、アブラチャンの花が咲き始めていました。 アブラチャンは県内の山地や丘陵地の谷部樹林内で普通に見られる(神植誌2001)落葉樹です。

<水流の再生>
ここは、昨年12月11日の里山倶楽部でアズマネザサを刈り、アオキを除伐した場所です。 木デッキの下からの水流が地表を3〜5m程なめて消えていました。
この水流を木道近くまで延ばし、安定した水域として再生することにしました。 その第一歩として、まず連続する水溜まりをつくることにしました。
土の状態を見ると、粘性のある土と砂礫と腐埴土とが渾然と混ざり合っていて、しかも、アズマネザサやアオキの根が残っています。 水が消えてしまうのは当然のように思えました。
穴を掘っただけでは、なかなか水は溜まってくれません。 ホタルの里の3枚目の田圃を再生した時と同じように、長靴で土を踏みつけることも繰り返しました。
そのうち、大部分の水は染み込んでしまうのですが、ほんの少しずつ水が溜まって、やがて流れだしてくれました。
安定した水辺になるまでには 4〜5年かかるでしょう。
途中でしたが、13時になったところで、この日の作業を打ち切りました。


帰りにアズマヒキガエルの産卵状況を確認して回りました。

フキノトウや、一輪ながらケキツネノボタンが開花していました。
フキノトウ
ミヤマカンスゲが咲いています。

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation