特定の植物の保護のための草刈りなど
日時 2010/6/29(火)11:00〜13:30 曇
場所 生田緑地ホタルの国
参加者 岩田臣生、岩田芳美

谷戸へ降りるところで、今年の役目を終えたホタル・ランタンに、ヒダリマキマイマイがいました。


ホタルの国は終わりましたので、貼りまくったサインやメッセージを外しました。
替わりに、次のメッセージを貼り出しました。


ホタルの季節は植物の成長も著しく、チゴザサが一気に伸びていました。 私たちが依怙贔屓をしている植物の保護のために、これを覆い尽くそうとしていたチゴザサを刈り取る活動をしました。
幸い、株は着実に増えています。


もう一つ、復活した水草は良好とは言えません。 ヨシやミゾソバに圧倒され、水の状態も少し合っていないのかも知れません。
周囲のヨシやミゾソバを刈り取って、水面を覆っていた黒い藻類を取り去りました。
近くの樹木が大きく枝を広げていて、少し暗い感じがします。ため池の植物のようなので、もう少し明るい環境にしてあげたいところです。
周囲にはオタマジャクシが群れていました。


ホタル調査
日時 2010/6/29(火)19:00〜21:00 曇
場所 生田緑地ホタルの国
参加者 岩田臣生

ホタルの国のホタル調査を行いました。
ホタルの国は終了していましたが、50〜60人の来園者がありました。 その来園者は皆、静かに、ホタルの国のルールを守って観賞していました。
ホタルは今までのような群舞は見られませんでしたが、まだ元気なものが飛んでいて、人が少なくて静かなこともあって、皆さん楽しめている様子でした。

南案内所と北案内所の間を3往復、歩きながらの6回の調査では、ホタルの出現数は 19:20〜20:00 は全域で 25〜29 が見られましたが、その後は急に休んでしまい 17、16と数を減らしてしまいました。
ただ、6つの区域ごとの最大数を合計した出現数は 35 でした。

全域の出現数について、1回ごとの合計と各区域の最大値の合計とを比較すると、出現ピーク日の頃はその差が小さく、ピークから離れるほど大きいことが分かります。
これは、各区域の環境、区域間の移動の仕方、1個体が明滅を繰り返せる時間の変化など、様々な要因が考えられます。
また、ゲンジボタルは水辺の生き物なので水辺に関心が向きますが、木道を歩いている時に水辺側ではなく、山側の斜面で見かけることもあります。 ハンノキ林の中では高い梢の葉裏で休んでいたり、高いところを飛んでいますから、その高さでの空間的広がりということで見ると、特別山側という認識はないのかも知れませんが、低い所で見ている者には気になったりします。

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation