生田緑地の自然の保全

田植え後のチェックなど、【里モニ】哺乳類調査カメラ設置


日時 2010/6/1(火)10:00〜16:00 晴
場所 生田緑地上の田圃、その他
参加 岩田臣生、岩田芳美

田植え直後にカルガモに荒らされて、苗が全て水面に浮いていて、これを植え直したという経験があったため、 田植え後の状態を見にいきました。
防鳥ネットの脇が開いていたのも気になっていましたので、これを塞ぐことにしました。
苗は寝てしまっているものが多く見られましたが、これは苗が悪かったので、後は稲の生命力に委ねたいと思います。 また、中には浮いているものもありましたが、外周部は植え直したものの、中の方のものは放置することにしました。
木道の手摺りなどにクモの団居(まどい)が見られるようになりました。 ヨシをはじめ様々な植物は勢い良く成長して、すっかり夏の気配を感じさせるようになりました。 隣地境界の部分と木道沿いの部分のヨシを刈っておかなければならない季節です。 取り残していたカナムグラが大きく成長していました。 オオブタクサも成長し始めていました。 見つけたものは抜き取りました。まだ簡単に引き抜くことができます。 草の繁った場所に犬の糞が新聞紙にくるんで放り投げてありました。

里モニ調査の哺乳類調査用カメラの設置に行きました。
大きな溜め糞がありました。
この冬にアオキを伐除した少し上の斜面でも試してみることにしました。 3台目の設置場所を探して歩き回りました。 地図から考えて、この辺におきたいと思った所に入って調べると、アズマネザサが密生していて、カメラを設置するのに良さそうな場所が見当たりません。 密生するアズマネザサを掻き分けて、堆積した落葉の腐植土と一緒に崩れ落ちそうになりながらながら、やっと尾根道に辿り着きました。 この日は、設置を諦めて引き上げることにしました。 園路沿いにニガナが咲いていました。 タマノカンアオイが咲いていました。

初夏の里山では様々な水辺の生物が成虫になって出てきます。
生田緑地の水辺では、ヒゲナガハナノミ、ヤマトクロスジヘビトンボなどに続いてスジグロボタルが出てきました。
しかも、交尾中の個体を観察することができました。
林長閑先生は、20年ほど前に、生田緑地では多産していると論文に書かれていましたが、今では非常に少なくなっています。 生田緑地を代表する生物と先生は言われました。 この生物が生息し続けられる水辺環境を保全していきたいと、私たちは考えています。

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation