生田緑地の自然の保全

上の田圃上の草地の草刈り、下の田圃の手入れなど


日時 2010/5/17(月)10:00〜13:00
場所 生田緑地
参加 岩田臣生、岩田芳美、城本法子、前田宏

上の田圃の上側の草地の草刈りを始めました。 田植えの準備です。
ここは昔は田圃が2段になっていたものと推察されます。 この上の段の方の草刈りをしました。 下の段の方は、湿地化していて、ミヤマシラスゲが広がり始め、3分の1ぐらいを占めています。
田植えの時も、稲刈りの時も、里山体験の時も、この2段の草地を様々に使ってきました。 そのための草刈りだったのです。


草刈りを3人に任せて、岩田は下の田圃の水路や田圃に広がったヨシ、チゴザサ、ミゾソバなどを取り除き、畦の草を刈りました。 13日の活動の続きです。
作業中に見つけたアメリカザリガニ8匹を駆除しました。

下の田圃の作業を終えてから、いつもオオブタクサが繁茂する場所を見に行きました。
カナムグラが一段と大きくなっていました。素手でつかんで抜こうとすると少し痛く感じるようになりました。 そろそろ手袋が無いと引き抜き作業が難しい状態になってきました。
そんなカナムグラにヤマサナエが止まっていました。 ゆっくり近づいたところ、逃げようとはしませんでした。
結局、オオブタクサは見つけられませんてしたが、カナムグラ駆除はもう一頑張りしなければならないでしょう。

草地の中の低い場所に水の溜まる場所があったのですが、ここがクサヨシやミゾソバに覆われていました。
そこで、小さいながらも水面が見えるように手をいれました。

暑くなって、疲れ方も激しいようでしたので、今日の活動を終えることにしました。
迷いましたが、広がったミヤマシラスゲは刈らないことにします。 刈り取っても、湿地化した場所では、利用が自ずと制約されます。 活動には一段上の高い方を使うことにしようと思います。


今日は、木道の手摺りの上に何頭ものムネアカオオアリ♂を見ました。

トホシテントウが見られました。

サビキコリ?も出てきました。

オニスゲの花が咲いていました。早い時間には雄花の黄色が目立ったのですが、昼過ぎになると華やかさが消えていました。

水を落とした田圃で作業をしていたら、見馴れない植物があるのに気がつきました。 ミズハコベが復活したのでしょうか。それとも外来種のイケノミズハコベでしょうか。 今度、じっくり調べることにしましょう。

タツナミソウ?も咲いています。

ハンノキ林上の池に、ヒバカリが姿を現しました。神奈川県RLでは準絶滅危惧種となっています。 アズマヒキガエルのオタマジャクシを食べに来たのでしょうか。アズマヒキガエルも神奈川県RLの要注意種なのですが。

ハンノキ林上の池にオオアメンボが来ていました。オオアメンボも神奈川県RLの準絶滅危惧種です。

ウシガエルが1匹入り込んでいるのを見つけましたが、取り逃がしてしまいました。 これは、奥の池から山を越えてきたものと推察しています。
谷戸は生き物で賑わう季節を迎えています。

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation