生田緑地の谷戸の自然保全活動


出穂
日時 7月30日(金) 12:20〜12:55 晴後曇(台風の影響で不安定)
場所 生田緑地
参加 岩田臣生


生田緑地整備基本計画ワークショップのゴルフ場見学&WSに向かう前に、昨日の雨の影響を確認するために、田圃へ行った。ホタルの里へ降りる階段の所で、青少年科学館の松尾さんに出会った。お昼の散歩だと言う。3人で田圃へ行った。
ホタルの里の凹地など、春先にカワニナを確認した場所が雨水を溜めていた。
田圃の周辺の凹地も、水が溜まっている。田圃の水位に変化はなく、入出の制御はできている様だ。
オオシオカラトンボ♂が2匹、飛んでいる。
ザリガニが2匹、それもかなり大きくなっているのが気になる。
松尾さんが、「これはイネの穂でしょうか」というので見ると、所々の稲が穂を出していた。非常に不揃いに思えてしまうが、こんなものなのだろうか。花を開いているものもある。台風の影響で、時々強い雨が降っているので、うまく受粉するだろうかと気がかりだ。

7月30日の田圃のイネ。全体の2割程の株に花穂が見られた。

午後、生田緑地整備基本計画策定ワークショップのゴルフ場見学&ワークショップに参加した際、倉本宣さん(明治大学教授)から、ご子息の歩(あゆむ)くんを連れて田圃を見に行ったのだが、本当に小さな田圃だったので、歩いても歩いても、なかなか見つからず、通り過ぎてしまったのではないかと心配しながら、やっと行き着いたという話があった。先生は、第2回ワークショップで、里山の要素は田圃、小川、雑木林だという話をされた。その時に、ホタルの里の田圃は小さ過ぎる。里山としては、もっと広い面積が必要とも言われた。この発言は、実際にホタルの里の田圃を見た後だったのだろうか、それとも見る前だったのだろうか?

雑木林に囲まれた谷戸の小さな田圃である。出穂したら防鳥ネットを張る様に、横山さんには言われて、どうしようかと考えていたのだが、いよいよ、どうするかを決めなければならない時が来た。
神奈川県環境農政部緑政課野生生物班の栗林さんには、一般論として様々な情報を戴いた。
昨日、東高根森林公園に、皆でできる自然調査(ホトケドジョウ調査)に出かけたのだが、そこにも田圃が2ヶ所あり、テグスを何本か張りめぐらせた簡単な防鳥の仕掛けがしてあった。公園内の修景目的の田圃としては、このぐらいの方が素朴でいいのかなとも思わされた。
しかし、ホタルの里の田圃の近くには、普段から、スズメをはじめ、多くの野鳥が顔を見せている。


   かわさき自然調査団の活動
特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation