生田緑地の谷戸の自然保全活動


田圃管理
日時 2004年6月26日(土) 15:00〜16:00 晴、真夏の蒸し暑さ
場所 生田緑地下の田圃
参加者 岩田臣生、岩田芳美

 田植えから1ケ月が経とうとしている。田圃の中の草が気になって、1週間ぶりに田圃に来た。
 周囲の草々もさることながら、稲もひと回り大きくなった様に感じる。暑さのせいか、水も温んでいる。
 オオシオカラトンボが5〜6匹、周辺を飛んで、木道に休んでいる。
 北側の、横山さんとの境界の畦がグジュグジュになっている。草の根でつくった畦だから、そろそろ限界か。靴では歩けなくなった。土が欲しいが...。
 裸足になって、田圃に入り、草を取っていくうちに、生えている草は1種類だけだということが分かった。岩田芳美が、希少種かも知れないから、大きいものだけでも、別の場所に植えておくという。数本は家に持ち帰って、鉢に植えておくことにした。優先種であったチゴザサ、ヨシ(アシ)、セリなどを取り除いたことで、今まで発芽できなかった種が芽を出したようである。雑木林で行われている萌芽更新と同じ効果であろうか。自然の一部に人為的に手を加えた効果が、こんなに端的に現れるとは予想していなかったので驚きであった。
 イネには害虫もついていた。1種は、イチモンジセセリやチャバネセセリの幼虫の様な形で、背中に濃緑色のスジが1本通っている。もう1種は、ヒメジャノメやクロコノマチョウの幼虫の様な形である。
それから、イネハモグリバエによる食害の様な痕を残した葉もあった。
これらは、専門家の判断を仰ぎたいが、いよいよ、様々な虫たちが集まり出した様である。




上は、6月26日の田圃の様子。 田圃に入って、草取りを始めたところである。 下は、田圃の中の雑草(コナギ)である。



下は現れ出したイネの害虫たち

左はイチモンジセセリの幼虫、右はヒメジャノメの幼虫。


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