生田緑地の谷戸の自然保全活動


田圃再生 13
日時 2004年5月13日(木) 12:30〜15:30 曇、強風
場所 生田緑地
参加者 岩田臣生、佐伯久美

 谷間の探勝路の上の方で、ピィーーーィ、ピィーーィという声が樹上高い所で聞こえていた。
 ホタルの里に降りると、梅林から下方の草が刈り払われていた。ここには昨日まで、ヨシが伸び、名前は分からないが、湿った環境を好むと思われる草が花穂を伸ばし始めていたのだ。そこに、今は、アヤメ、キショウブ、そしてタケノコが残されていた。
 北部公園事務所の説明は、セイタカアワダチソウが伸び始めていたとのことであった。セイタカアワダチソウのために、ヨシ原は切り払われなければならないのか。
 昨年度の連続講座「生田緑地の自然を語ろう会」における三島次郎・特定非営利活動法人かわさき自然調査団団長の講座「もう一度自然について考えてみよう」の中にセイタカアワダチソウの話が出てきたのを思い出した。 《...(野草を刈って、コスモスを植える活動について)...河川敷、河原、多摩川にもそういうところがあると思いますけれども、多摩川は余り顕著ではありませんけれども、日本全国、多くの河川で、民間団体の方、自然がお好きな方が、河川敷にコスモスを植えて、或いは山の街道でヤナギランなんかは全部切り払って、そこにコスモスを植えて、コスモス街道と称して楽しんでいらっしゃる方もいらっしゃいます。自然を大切にしてんだと仰る方もいらっしゃいます。 でも、先年、去年もそう、一昨年もそうだったですけれども、この近くと言ってもいいでしょう。東京都内に野川という川が流れています。あの辺を歩いていて、私、思わず足を止めて、ああ綺麗だなあと言って怒られました。何故か。見渡す限りに黄色の花を咲かせた大群落があの川面に映えて美しかったのです。綺麗だなといったのは何か。セイタカアワダチソウが見事に花をつけていました。
「あれは、あの外来種、忌まわしきセイタカアワダチソウ、綺麗だなとは何事だ。」とお叱りを被りましたけれども、私は反論をします。 「いや両方いけないかも知らん。何故コスモスが良くて、セイタカアワダチソウがだめなのか。何故か。コスモスも、セイタカアワダチソウも、共に、日本で積極的に導入した植物である。美しい園芸植物として日本に移入されたものである。コスモスは種子を撒かなければ育たない。セイタカアワダチソウは抜いても抜いても生えてくる。どっちが便利か。後者の方が便利じゃないか。」という言い方をしたら、議論は尽きませんでした。でも、両方ともいけないと言えばいけないだろう。...》
 ただ、ムクドリは大喜びで、帰りには20〜30羽が群れて、何やら地面をつついていた。
 池の辺に、北部公園事務所の長澤さんが立っていた。池への水流が気になった様だが、水はちゃんと流れている。丁度良い機会なので一言、提案させて戴いた。水流の途中、5〜10m間隔で小さなダム(水深3〜5cm)を考えてもらいたいと。これは、何らかの原因で、水が流れて来なくなった時でも、水が残って、小さな生物が生きていられる様にするためである。また、増水した時に、流されてしまわないための避難場所にもなるだろう。

 田圃には、佐伯さんが既に作業をしていた。
 今日も、シマヘビはいなかったとのこと。シュレーゲルアオガエルは西側の土手(斜面)の方に移動している様だ。鳴き声は専ら、そっちから聞こえる。
 ツバメは5〜6羽、泥場だけでなく、暫く周辺を飛翔する様になった。
 ヒヨドリが5〜6羽、竹藪の天辺付近を移動しながら鳴いている。
 オナガが4羽、シュロの木にやってきた。
 シオヤトンボは2匹になってしまった。メスはいなくなった。木道の縁に、ジッと留まっている姿は寂しげである。
 田圃の中では、草の根を取り除いた部分との境界に、枯れたヨシが突き刺してある。作業を始めると、泥水になって、境界が分からなくなるからだ。踏み外すと、私の長靴でもギリギリのところまで潜ってしまう。佐伯さんが目印に刺してくれたのだが...。
 「バキッ、あっ、バシャ」、見ると、佐伯さんが泥の上に、尻餅をついている。何と声をかければいいのか。それも、なんと、2回もである。
 北部公園事務所の江原さんが「ご苦労さま」と言って、通り過ぎる。
 今日は1時間あたり2〜3人の通行量しかない。
 3時を回ったところで、今日の作業は終了とした。


   かわさき自然調査団の活動
特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation