生田緑地の谷戸の自然保全活動


田圃再生 3
日時 2004年4月18日(日) 9:50〜10:50、13:20〜15:30 晴
場所 生田緑地
参加者 岩田臣生、佐伯久美、平川みどり、美馬咲子

昨日の気温の上昇のせいでしょうか、谷間の探勝路の木道には、クロセンブリやシモフリコメツキといった新顔が出ていて、踏みつぶされているのも何頭か確認されました。
本格的に田圃づくりの作業に入りました。佐伯さんが10時から、午後からは美馬さん、平川さんも加わって、泥水の部分が広がっていきました。当調査団の若手の女性の力は大したものです。
草の根を取っていると、例の巨大なウジ(?)、オケラ、ミミズ、ドジョウ、クモなどがでてきました。
横山さんも顔を出して、この草の根取りが如何に大変か、土を残して、根だけをすてないといけないこと、根さえ取り除けば、そのまま田植えができるだろうといった話をしておられました。
木道を通る人達も、何をしているんだろうと興味津々の様子で、尋ねてくれる人も多く、田圃をつくっているんだと分かって喜んでくれる人もいました。でも、手伝わせて下さいと言ってくださる人はいませんでした。
また、「やっと完成しましたね」と声をかけて下さる人がいて、何の事かと顔を上げれば、木道の完成を喜んでいる人でした。通行量をカウントしてはいませんが、日曜日ということもあって、かなりの人が通行されていました。
そう言えば、初日の木曜日には、歩き心地を確かめながら、木道について質問してきた外人さんがいらっしゃいました。
木道の基礎や杭の部分の防腐剤を問題にする人もいましたが、総じて、木道ができたことを歓迎する人が多い様です。

今回の田圃づくりの目的は、かつての様な田圃のある里山景観の再生と緩い流速の平らな開けた水域という環境(特殊な人為的ビオトープ)をつくることだと、私は考えています。
今いる生き物が今後も生活してくれるのか、新たにどんな生き物が暮らしだすのか、調べていきたいと思っています。
勿論、そんな事はとんでもないという意見の人もいるでしょう。各々のご専門の立場からのご批判、ご意見など、いつでも歓迎致します。ご指導賜れれば幸いです。作業と平行して、都市の中の「生田緑地」の自然と利用について、どう考えればいいのか、こうした話もできましたら有り難いと考えています。


   かわさき自然調査団の活動
特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation