7月の生田緑地は初夏とはいえ、梅雨があけるまでは探勝路はぬかるんでいる場所もあり、木道も滑り易いことがありますので注意してください。
水辺に近い所では、オオシオカラトンボ(次の左の写真)や 真っ赤なショウジョウトンボ(次の中央の写真)が見られます。 オニヤンマ(次の右の写真)も羽化し、暫くは谷戸の奥の上空に群れていますが、やがて広い園路や広場などに縄張りをつくって、単独で飛翔している光景が見られるようになります。 夏の暑い日差しが草地を当たるようになると、シオヤアブのようなムシヒキアブの仲間が見られるようになります。 カミキリムシの仲間では、翅の赤いベニカミキリが飛んでいる姿を木道などからよく見かけると思います。 ベニカミキリは伐採されたモウソウチクなどに産卵し、幼虫は材を食べて成長します。このため、竹林の近くでよく出会うと思います。 竹で生活するカミキリは、ベニカミキリ(次の左の写真)のほか、タケトラカミキリ(次の中央の写真)、ハイイロヤハズカミキリ(次の右の写真)などがいます。 6〜8月の木道の手すりの上で、よく見かけるのが、この小さなアトジロサビカミキリです。様々な広葉樹の枯枝で生活しています。 夜行性で灯火に集まる甲虫もいます。 生田緑地でライトトラップ調査をすると、大きなウスバカミキリ(次の左の写真)やコフキコガネ(次の右の写真)が常連として飛んできます。 この季節、ハゴロモの仲間にも、よく出会います。このハゴロモはカメムシ目の昆虫です。 次の写真の左から、ベッコウハゴロモ、アミガサハゴロモ、スケバハゴロモ、下の段が アオバハゴロモです。 6〜7月はミドリシジミに出会えるかも知れません。 幼虫が樹木の新葉を食べて成長するシジミチョウをゼフィルス(ギリシャ神話の西風の神)と呼びますが、 ハンノキで生活しているゼフィルスがミドリシジミです。 神奈川県の準絶滅危惧種に指定されています。 ♂ ♀ カノコガが繁殖行動をしています。 ヤブミョウガ(次の左の写真)やヤマユリ(次の中央の写真)が白い花を咲かせています。 オトギリソウ(次の右の写真)の小さな黄色い花も見られます。 チダケサシ(次の下の段の写真)がピンク色の花を咲かせます。 今年生まれたシュレーゲルアオガエルの幼体が上陸して、水辺周辺の草地で、雑木林に移動する準備をしています。 |