里山の自然学校2018
第7回《夏の里山》
【2018/8/19 更新】

日時　2018年8月19日(日) 10:00〜15:00　晴 場所　生田緑地、市民活動室 参加者　里山の自然学校2年生 　　　　　　　　和　朋花、杉本大知、森村　玄、森村　舜 　　　　　里山の自然学校1年生 　　　　　　　　杉谷祐花、岡部美海、粕川結太 　　　　　　　　鈴木眞之介、中村駿介、野口峻志、松木倫英 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　11名（今年度登録参加者 21名） 　　　　　卒業生　佐藤功一 講師　岩田臣生、岩田芳美、藤間�X子、山本　晃　　　計　16名 第 7 回里山の自然学校は「夏の里山」です。 市民活動室に集合してから、フィールドに出発しました。 生田緑地整備事務所を出た所の実生のエノキに、アカボシゴマダラの幼虫を見つけ、観察しました。 山本さんから、チョウの解説がありました。 老舗のクヌギの樹液レストランを覗きました。 サトキマダラヒカゲ、クロヒカゲ、クロカナブン、カブトムシなどが来店していました。 生田緑地は蝉時雨の中にありました。ミンミンゼミ、アブラゼミ、ニイニイゼミ、場所によって、ツクツクボウシ、ヒグラシの声もありました。 セミの口吻がストロー状であることを知らなかった子どもがいたことから、セミ・カメムシの仲間の口吻と食べ物の話になりました。 ピクニック広場にやってきました。 この草地は、最近では、多様な生物との出会いが期待できる楽しい場所になりました。 萌芽更新地区下のデッキまで来ました。 ゴミを背負って歩いているクサカゲロウの幼虫が見つかりました。蛾などの白装束幼虫を装っているようにも見えました。 集合写真を撮りました。 萌芽更新地区の緑が眩しく輝いていました。 オオカマキリを捕虫網で捕まえてきた子がいたので、皆で後翅を見て、オオカマキリの特徴を確認し、噛まれずに掴む方法も学習しました。 ハンノキ林上の池は何故か濁っていました。 原因が不明ですので、少し涼しくなったら泥上げをして調べる必要がありそうです。 手摺の上に、ウスグモスズの死骸やカメムシの脱皮殻などが転がっていました。 ウスグモスズは東京で記録され、原産地不明の外来種として新種登録されたコオロギの仲間です。不思議です。 林床が明るくなった所には、メヤブマオの花が咲いていました。 アキノタムラソウも咲いていました。 オオトビサシガメがヤマグワ類の葉上にいました。 ハンノキ林の水流沿いに、オニヤンマが飛翔していました。 竹林下デッキまで来たところで、吸虫管を配り、使い方を教えて、アリなどの小さな生物の採集を体験しました。 日本自然保護協会の自然しらべ2018「身近なアリ調べ」を参考に、観察用に透明な袋とルーペを用意しました。 吸虫管で採集し、透明な袋に入れて、ルーペやファーブルで観察する方法は、殺さずに丹念に観察できるので良い方法だと思いました。 しかし、アリ調べ用検索表は子どもたちが小さなアリを調べるには難しかったようです。 また、このような小さな生物の写真を撮ることも難しいことが分かりました。 このデッキは広さもあり、木陰で涼しかったので、ここでお弁当にしました。 子どもたちは吸虫管が気に入ったようで、食べ終わると直ぐに遊び始めました。 その後、田圃に向かいました。 前回、田圃に立てた案山子は傾いていましたが、稲は順調に実っていました。 木道からは、ヤブミョウガ、ジュズダマ、ホオズキ、クサギなどの花や実が観察できました。 大変なことに、田圃に水を引いている沢の水が殆ど涸れていました。 連結したシオカラトンボが水の涸れた田圃の稲の上を飛んでいました。 下の田圃付近のオオミゾソバ、ツリフネソウが緑の絨毯のように鮮やかに育っています。 下の田圃の稲も穂が目立つようになっています。 コブシの実が気になった子どもがいました。 樹液レストランはお休みでしたが、コクワガタが姿を見せてくれました。 市民活動室に戻って、休憩してから、この日の里山観察で印象に残っていることを文章や絵に表現してもらいました。 メヤブマオの花をファーブルで見たら、こんな形をしていたと描いてくれた子がいました。 並行して、この日の活動で出会った生物を書きだしました。 心配していた猛暑の中の「夏の里山」とはならず、無事にプログラムを終了しました。 以上

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Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation