里山の自然学校2014
第10回《つくってみよう》

【2014/12/15 更新】

日 時 2014年12月14日(日) 10:00〜15:00 快晴
場 所 生田緑地
参加者 山本来幸、小竹森英響、稲垣志帆、佐藤りん、鈴木優香、鈴木彩香
    大島弥子、小林海音、目黒陽菜、中川 悠、沼澤咲季、江崎 慧、山下はなの、田村 和   14人
講 師 岩田臣生、岩田芳美、梅原和仁、神山歩未、藤間煕子、山本 晃
サポート (里山の自然学校卒業生)神山幸雅


第10回里山の自然学校は「つくってみよう」です。
「つくってみよう」は2010年以降、改築などの理由で施設を利用することができなくなったためにプログラムから外していました。
今年は、稲田公園児童プールの改修工事のために「ヤゴの救出作戦」をプログラムから外さなければならなくなりましたので、 代わりに、「つくってみよう」を復活させました。
「つくってみよう」は田圃活動によって得られた稲藁(いなわら)を使ってクリスマスリースや正月の注連飾り(しめかざり)、馬などをつくること、 そして谷戸の田圃で収穫した米を食べるという収穫祭の意味も込めたプログラムです。
米は、5月25日の第2回里山の自然学校「田植え」、8月3日の第5回里山の自然学校「案山子づくりと生物調査」、10月5日の第7回里山の自然学校「稲刈り」、10月12日の第8回里山の自然学校「脱穀」を経て、 籾(もみ)となったものを数日間天日干しし、その後、籾摺り(もみすり)機にかけて玄米(げんまい)にしてから更に、細かい石粒などを目視で見つけて取り出すなどの作業を行ったものです。
そして、この玄米を数日前から水に浸けて、冷蔵庫に寝かせてから、自宅で炊いたものを直前におにぎりにしたものです。 勿論、家庭で日常使っている電気釜ですから、何回も炊かなければなりません。

今回の活動は縄を綯う(なう)ことから始まりますが、これは藁ゴミ(わらごみ)が出ますし、埃も(ほこり)も酷い(ひどい)ので外で行うことにしました。
寒い朝でしたが、日が当たっている所は暖かいということで、ブルーシートを敷いて、日向ぼっこをしながらの活動となりました。
縄を綯うためには積んであった稲藁(いなわら)から外れてしまってクシャクシャになっている葉などを掻き落とします。 これを「はかまをとる」とか、「藁すべをすぐる」とかいうようです。地方によって、様々あるのだと思います。
それから、稲藁を叩いて柔らかくします。 これが不十分だと、上手く綯うことができません。
縄を綯うことは山本先生が指導してくれました。


基本は3本ずつの藁をよりあわせていくのですが、子どもたちの手は小さいのに、いきなり太い縄にしようとした子は上手くいきませんでした。
細い縄を綯う練習を繰り返していると、段々とコツが分かってきます。 この日は時間もタップリありましたので、全員が綯えるようになったと思います。


1時間もすると、作業していた場所は日陰になってしまいました。 気温は9.0℃になっていました。
そこで縄を綯う作業は終了として、片付けを済ませてから室内に移動することにしました。


室内は既にお昼の準備が進められていましたので、作業の続きは午後にして、早目の昼食としました。
収穫祭とはいっても、用意した食事は玄米のおにぎりと具沢山の豚汁で、両方とも御代わりできる量は用意しました。
後は煮物、たくあん、きゃらぶき、大根とキュウリの浅漬けなどです。
それから、崎陽軒のシュウマイを1人2つずつ添えられました。これは、横浜市から来てくれている梅原先生からの差し入れでした。

田村くんが、お母さんと一緒につくったというクッキーを差し入れてくれました。


午後の部は午前中につくったリースなどの仕上げです。藤間先生が指導します。


こんな独創的な作品をつくった子もいました。
もともと、何をつくるかというところから自分で考えてつくるということで、第9回里山の自然学校「秋の里山」の時に話をして、落葉やドングリを拾ったはずなのですが...。


完成した作品を貼り出してみました。 重くてセロテープでは貼れないものは別にしました。


作品の前で集合写真を撮りました。


今回の活動の感想文を書いてもらいました。
縄を綯うことは初めは難しかったが、できるようになってうれしかった
自分たちがつくった米がうまかった
とん汁がうまかった
自分の作品がかわいくできてよかった

意外だったことは
縄(なわ)のことを「糸みたいの」と書いている子がいたこと
学校の自分たちでつくってたいた、もみがら入りの米と同じだと思っていたから、げん米でおどろいた
(豚汁には1kgもの肉を入れたのですが)肉もっと入っててもよかった
とん汁はジャガイモだと思っていたのにサトイモだったのでびっくりした


更に、口頭で発表してもらいました。


歩未先生の挨拶で、この日の活動を終了しました。


以上

里山の自然学校のスタートページ

特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation