里山の自然学校2012 第10回 秋の里山


里山の自然学校2012
第10回《秋の里山》

【2012/11/26 更新】

日時 2012年11月25日(日) 10:00〜15:00 晴
場所 生田緑地
参加者 豊島芳璃人、酒見果歩、谷 実鈴、山根将聖
    大江田 慧、山本来幸
    江口暁香、棟安恵万、林 航大、甲斐亮汰、春田健登
    原田大雅、上野美紀、山崎慎悟、八代舜太郎、駒松汰生
                                    16人
講師 岩田臣生、岩田芳美、梅原和仁、神山歩未、藤間煕子、中臣謙太郎、山本 晃

今年の第10回「秋の里山」は秋晴れとなり、雑木林の黄葉も始まって、絶好のタイミングでの開催となりました。
公園管理事務所2階に集合してから、フィールドに出ました。
公園管理事務所の前には、ヒイラギやキチジョウソウの花が咲いていました。
ヒイラギの花を確認しました キチジョウソウの花を確認しました
今日は、公園管理事務所の裏から芝生広場に降りることにしました。 雑木林の道にはコナラのドングリが落ちています。 子どもたちは、ドングリや落葉を拾うのに夢中になっていました。
雑木林の中の道を落葉を拾いながら歩きました コウヤボウキの実を確認しました

芝生広場のモミジは紅葉して、出迎えてくれました。 辺りは黄色〜赤色に輝き、地面も落葉が赤く染めていました。
子どもたちは、少しでも綺麗な落葉を探していました。 土壌動物も探しましたが、見つかるのは20cmほどのミミズだけでした。
ここは、クスノキの辻のように撮影に夢中になっている来園者はいなくて、静かに、紅葉を楽しもうという来園者が訪れています。

枯れ木の皮の裏にコカマキリの卵のうが見つかりました。
コカマキリの卵のう
ムシコブのついた葉っぱを見つけた子どももいました。
ムシコブのついた落葉

城山下谷戸では、刈らずにおいたノササゲのツルを少しいただきました。
11月9日に園路沿いの草刈をしたところです。 アブラチャンが黄葉していました。
ノササゲの種子



戸隠不動尊跡南側の雑木林に寄って、地表の土壌動物を観察しました。 ここは、9月15日の里山倶楽部Bでアズマネザサを刈った雑木林です。 ケバエの幼虫が沢山現れました。 その他は、クモ、ワラジムシ、ヒメフナムシ、蛾の幼虫などが少し見つかっただけでした。


戸隠不動尊跡のイチョウが地面を黄色に染めていました。


谷戸へ降りました。


梅畑のテーブルベンチでお弁当を食べました。
コバネイナゴがいました

午後は公園管理事務所に戻って、稲わらで縄をなう活動を行いました。


気温10℃、日が陰ると急に寒くなりました。 稲わらを使う活動を終えたところで部屋に移動することにしました。 部屋も煖房は使えませんが、屋外よりは暖かいはずです。 急いで掃除も済ませました。


室内に移動して、リースや鉛筆形のブローチを作りました。 リースの土台は稲わらをなったものや、ノササゲなどを使いました。 鉛筆の方は、事前にいろいろな小枝を採集しておいたものを使いましたが、11月20日のケマルバスミレの保護のために除伐した実生のセンダンが好評でした。


最後に、山本先生から川崎のチョウについての話がありました。 山本先生は長年にわたり川崎のチョウを採集、調査しています。 自宅で飼育していたチョウの幼虫や蛹を見せてくれました。


それから、皆で田植え、稲刈り、脱穀をしてきた田圃から収穫された玄米でつくったオニギリを食べました。 また、全員に少しずつ玄米を配りました。 自分たちで作った米を味わうことで、里山の自然学校の田圃活動は完了すると思います。

         以上

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation