里山の自然学校2012 第9回 脱穀


里山の自然学校2012
第9回《脱穀》

【2012/10/15 更新】

日時 2012年10月14日(日) 10:00〜15:00 曇後小雨
場所 生田緑地
参加者 大江田 慧、江口暁香、上野美紀、棟安恵万、谷 実鈴、山本来幸、
    林 航大、山崎慎悟、山根早也香、甲斐亮汰、八代舜太郎、山根将聖、吉澤俊明、春田健登、駒松汰生
                                    15人
講師 岩田臣生、岩田芳美、梅原和仁、藤間煕子、山本 晃
サポート 飯室 健、小泉恵佑、鈴木潤三、前田 宏

今日は脱穀です。
公園事務所裏の掃き掃除から始まります。 早く来た子が手伝ってくれました。

シートを敷いて、脱穀機を出して、注油して、シートの上にセットした頃には子どもたちも集まり、活動開始時刻になっていました。

子どもたちには荷物を部屋に置いてきてもらい、外で挨拶を済ませ、活動の手順を説明し、まず、オダから稲束を外して持って来ることから始めます。 サポートで参加した水田ビオトープ班のメンバーを紹介しました。 若手2人が背負い籠で運んでくれるので、子どもたちは2往復すれば済むと思います。

田圃まで2往復といっても、これを楽しんで運ぶ子と、2倍運ぶから1回でいいだろうと主張する子がいます。

今年は水田ビオトープ班の若手が2人参加してくれたので、背負い籠で運ぶのは2人に任せました。
籠に出し入れすることだけを考えると稲穂を上に出す形が良いのですが、これだと歩いている時に稲穂が暴れてしまうため、飛び出さないように歩くのは非常に難しいのです。
経験的には、籠を寝かせておいて、穂を中にする形で穂を痛めないで入れられるだけ入れてから、籠の中で稲が遊ばないように、穂を外にする形で稲束を押し込む方法がいいと思います。

公園事務所裏に運ばれた稲束は1ヶ所積みました。

いよいよ脱穀を始めます。 その方法について説明しました。
特に注意したことは、しっかり掴むことです。 そうしないと、籾が外れないで、手元から稲穂が抜き取られてしまいます。 そんな稲穂が多く混ざると、選別作業が大変です。
また、今回は全ての作業を、靴を脱いで、シートの上で行うことにしました。
これは籾の中に石粒が混入することを、できるだけ回避したいと考えたためです。 上手くいけば、籾摺り後の選別作業が楽になります。

ある程度脱穀が進んだところで、籾だけを選別する作業を始めました。 ここからが、一番大変な作業だと思っています。
唐箕(とうみ)があるといいのですが、手作業で行うのは本当に大変です。 大きな葉や茎を取り出し、茎から外れていない籾を外し、手箕(てみ)を使って籾だけに選別していく作業です。


12時を過ぎたところで、心配していた雨がポツポツと降り始めました。 一旦作業を中断して昼食にすることにしました。 作業途中の籾や稲は雨に濡れないようにしました。

お弁当は部屋で食べました。


お弁当を済ませて外に出ましたが、小雨ながら雨は止んでいません。 それどころか、天気予報を確認すると、これから雨になるということでした。 今朝のTVで「今日は秋晴れ」と言っていたのは何だったのだろうかと思ってしまいました。
そこで、公園管理事務所に、空いている倉庫は無いだろうかと相談したところ、建物1階の倉庫が半分空いているということでしたので、 御願いして、そこを借りて、残りの脱穀を済ませてしまうことにしました。


脱穀機を使う作業が終わったところで、脱穀機など、不要になったものから片付ける作業も行いました。




作業は終わりませんでしたが、15時になり、子どもたちの迎えの人たちの姿も見られましたので、里山の自然学校としての今日の活動を終了し、解散しました。


その後、せめて稲の葉が無くなるまでということで、テミを使う活動を続けました。




         以上

里山の自然学校のスタートページ

特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation