里山の自然学校2010 第11回 冬の里山


里山の自然学校2010
第11回《冬の里山》

【2011/2/15 更新】
丹沢山地に積もった雪が眺められる快晴の朝を迎えました

日時 2月13日(日) 10:00〜15:00 快晴
場所 生田緑地
参加者 A 荒井優里花、野村麻理亜、工藤思由、須田龍生
    B 川村美涼、佐々木伶、松本歩実、森田龍平
    C 鈴木萌恵、井原沙羅、大江田慧、木村陸樹、山内雄仁
    D 大島万奈、江口暁香、鈴木こころ、高村慶太朗、原田大雅
    OB 須藤早紀、神山幸雅
                                    20人
講師 藤間煕子、山本晃、神山歩未、鈴木志歩、岩田芳美、岩田臣生

今年度の里山の自然学校の最終日です。
室内が使えないということで、どうなることかと心配しながらスタートした今年度の里山の自然学校でしたが、一度も雨に降られることなく、 無事に快晴の最終日を迎えられました。

谷戸への降り口の手摺りにフムシャクの仲間のメスがいました。

降り口の階段の表面は凍っていて、スロープの部分では手摺りに掴まりながら一歩ずつゆっくり降りることになりましたが、 子どもたちは、「普通に歩けば大丈夫だよ」と言いながら、滑るように歩いて降りてしまいました。

今日のテーマの一つは葉痕にしました。 子どもたちは、どんな葉痕の「顔」を見つけ出すでしょうか。 1月9日の生田緑地観察会で使ったニワトコの葉痕の写真を見せて、葉痕とは何かを教えただけですが、どうなるでしょうか。
ニワトコの葉痕
アオキの葉痕も特徴的です。

萌芽更新地区で冬の雑木林の観察を行いました。 子どもたちが何を見つけ出すのか楽しみです。

里山倶楽部(市民部会)で伐採したアカシデの枝先についていた冬芽も観察しました。 大きい芽と小さい芽があります。 中を破って見ると違いが分かります。 大きい芽は花芽だと分かりました。

樹木の幹や枝にチョウやガの卵が見つかりました。

高い枝先にヤママユガの繭を見つけました。 真冬だというのに尺取り虫が1匹、幹を登っていました。

ヤマノイモの空の実は玩具になります。

生田緑地観察会で野鳥観察の一行が通りました。 この観察会のためもあって、萌芽更新地区で、ゆっくり観察を行っていました。

ハンノキ林上の木道の手摺りでもフユシャクの仲間♀♂がいました。

柿の木の葉痕はどうでしょうか。

上の田んぼは一部が凍っていました。 もっと広い範囲が凍っていると思っていたので意外な感じがしました。

田んぼの周囲は湿地状態です。案の定、泥にはまった子が現れました。 靴と靴下を洗って、少しでも乾すことになりました。

ベンチも濡れていましたが、お昼のお弁当は、ここで済ませることにしました。 経験的に、いちばん暖かい場所だろうと思ったからです。

何でも遊び道具にしてしまうのは子どもの特権ですが、こんな使い方は想定されていないでしょう。 設置後8年経過しているはずなので、そろそろ、こんな使い方は止めさせないと危険です。

公園管理事務所裏に戻って、修了式を行いました。
今日の参加者には修了証書を渡しました。 全11回を1日も休まなかった人が3人いました。休みは1日だけという人が9人いました。 今年度は出席率が非常に良かったのです。



感想
・3年間やって、沢山の植物や昆虫を観察したり、いろいろな体験ができて、すごくためになった。 まだまだ知らない植物や昆虫が沢山あるので参加できる時は、また参加したい。
・3年間、里山をやっていても知らない植物がいっぱいある。来年は中学生になるので続けられないが、参加できる時は参加したい。
・3年間、里山の自然学校で様々なことを学んで来れて良かった。中学生になったら勉強や部活でたまにしか来れなくなると思うが、来れた日にはいろいろな新しいことを学んで、楽しく取り組みたいと思っている。
・2年間、沢山、いろいろな植物や昆虫を見れて良かった。 家の前では見られない植物なども、ここでは沢山見れて良い体験ができた。
・初めての里山の自然学校だったけど、皆と楽しくできた。植物や虫も沢山知ることができたので良かった。できたら次回も参加したい。
・1年を通していろいろな虫や植物を観察することができて良かった。
・1年間の中で知らない植物とか、昆虫があったけど、それを覚えられて良かった。
・1年の中でいろんな植物とか虫とか見せてもらって、普段の生活の中でも活かせて、とても面白かったので、来年もやりたいと思う。
・初めての里山の自然学校だったけど、いろんな植物とか虫に会えたり、いろんな植物の名前を覚えたり、いろんなものを見たりして、生田緑地のことが少し分かった気がする。
・楽しかった。
・カブトムシが見られなくて残念でした。(見れたじゃん。)
・初めての里山だったけど、1年間で、ちょっと短かったけど、沢山のことを知ることができて良かった。
・初めての里山で出来ないこともいっぱいあったけど、いろいろ勉強できて良かった。
・1年間、虫とか、植物をいっぱい知ることができて良かった。
・1年間で、田植えとか、ヤゴ採りとか、いろんな体験ができて良かった。
・田植えとかヌクヌクして嫌だったけど、ベトベトとか、ザリガニがいて鋏まれたりして恐かったけど、最後の方には馴れて、最後までやっていた。 また来年もやりたい。
・僕は昆虫が好きなので、ヤゴ採りとか田植えとか体験できて良かった。 今までで一番ヤゴ採りが楽しかった。
・私もヤゴ採りが一番楽しかった。
・田植えの時に足をいれたらブクブク、ヌルヌルして気持ち悪くて、それから昆虫の眼もよく見たら気持ち悪くて、可愛くはなかった。
・1年間休まずに自然観察をしてきて、昆虫とかいろいろ知ることができた。ヤゴ採りが一番楽しかった。
今年はヤゴの救出作戦が一番楽しかったという参加者が大勢いました。



新任の先生に感想を聞きます。
・手のかかる子が多かったけど、楽しくて良かった。
・今年は施設が使えなかったりして、上手くいかなかった時もあったけど楽しかった。
参加者として参加していた時と、先生として参加している時で、どの様に違いますか。
・余り違わない。一緒に遊んでいた。 ササ笛くらいしか教えられないので、他にも教えられるようになれたらいいと思う。
・余り変わらなかった。

・里山が始まって毎回外でやるのは初めてだったのでどうなるかと思っていた。 皆の心がけがいいのか、いつも天気でした。これが良かった。
誰も怪我をすることが無かったこと、これが2番目に良かった事です。
ものすごく熱心に観察していた人が大勢いたこと、これが3番目に良かったことです。
この3つが良かったので、来年も来ようと思います。

・ここには晴女と晴男だらけで、お天気に恵まれました。 これが一番良かったことです。
2番目に良かったことは、皆が観察したものをノートに書いていたことです。
3番目に良かったことは、割に言うことを聞く子が多かったことです。 今年は30人いても楽でした。
来年も来る子もいると思うが、馴れたからといっていい加減にしないで、ノートをつけるようにしてください。

・今年最後の里山で植物や昆虫を観察したと思います。 人間の観察もやったと思います。 人間の観察は大事です。お互いに思いやること、仲良くやるということが大人になっても大事なことです。
相手を敬って、話を聞きましょう。
来年も楽しい催しを考えて一緒に楽しめたらいいと思います。

・里山の自然学校は2005年に始めて6年やってきました。よく続けられたと思います。 初めの頃は子どもたちとどの様に接すればいいのか不安でした。 今年は、歩未先生と志歩先生が入ってくれたので楽をさせてもらいました。
今年初めて参加した子どもが24人いましたが、申し訳ないのですが、まだ顔と名前が一致しない子が数人います。こんなことは初めてです。 でも1年生は皆、真面目で、大きな問題もなく、何とかやってこれたと思います。 来年も同じようにやります。参加したい人は親を通して連絡してください。既に10人の申込みがあります。 1年間、有り難うございました。



以上

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation