里山の自然学校2008
第10回「脱穀」

【2008/10/13 更新】


日時 10月12日(日) 10:00〜15:30
場所 生田緑地、青少年科学館実験室
参加者 1)宮部耕佑、川真田季生
    2)神山幸雅、永喜稜晟、藤田紗希
    3)野々村嘉人
    4)尾崎基和、岡崎湧介、須田真純
    5)芝原紗希、本多吉之、佐々木彩、須藤早紀
    OB 鈴木志歩
                     14人
講師  岩田芳美、岩田臣生
サポート 梅原和仁、佐山美智子、前田 宏

 里山の自然学校のプログラムの中で一番大変な活動が脱穀です。 稲こき機は元の地主さんから戴いたものの、その後の選別作業は特別な道具も無く、素人の発想で工夫しています。
 予定は前日の11日(土)だったのですが、雨のため急遽変更しました。 そのためもあり、参加者、サポート共に少なく、時間内にやれるだけやろうという心構えで実施しました。
 まずは田圃のオダから稲を運び上げなければなりません。 脱穀は初めてという子どもたちは真剣に取り組んでくれましたが、馴れた子どもたちの中には手を抜いて遊んでしまう子どももいたようです。 北部公園事務所と田圃の往復は目が届かない事態が生じていました。 それでも、2〜3回往復することで、全ての稲を運び終えることができる量でした。


 脱穀機を使う作業だけは今日中に終わらせたいと思い、全ての稲を運び終えるのを待たずに脱穀を始めることにしました。
 脱穀機はミノル式最新型イネコキ機と書かれています。 子どもたちに使い方を説明し、作業を始めました。足踏みは大人がサポートします。 子どもたちは両手でしっかり稲束を握って、「いねこき」に集中してもらいます。


最後の稲束が運ばれてきました。


ある程度籾が溜まったところで、籾を選別する作業を始めました。 籾に混ざった稲藁などを取り除くために手製の篩(ふるい)を使いました。


ある程度取り除いたところで、次は手箕(てみ)を使って、空籾など籾以外の軽いものを飛ばして選別する作業を始めました。 伝統的な農作業としては唐箕(とうみ)を使うところなのですが、自宅から持ち出した扇風機と手箕(てみ)を使っての作業となっています。


 3時になったところで作業を止めて、片付けることにしました。

 今回手伝ってくれた梅原さんは、私たちが初めて田圃活動を始めた2004年に青少年科学館の館長をされていた人で、脱穀機を頂戴しに行く時には 同行してくれました。その脱穀機を使っての5年目の脱穀作業を、子どもたちと一緒に、自分が参加して行なうことになるとは予想もしていなかったことでしょう。 縁というものを感じます。

   かわさき自然調査団の活動
特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation