里山の自然学校2007
第13回「冬の里山・修了式」

【2011/9/21 更新】


日時 2月16日(土) 10:00~15:30
場所 生田緑地
参加者 1班 堀亮平、神山幸雅、岡崎湧介、山内冴香
    2班 神山歩未、藤枝有哉、宮部耕佑、小倉優里、滑川拓実、福江祥充
    3班 鈴木志歩、尾崎基和、日野原佳子、森雄大
    4班 内藤朱香、古田 潤、本多吉之
    5班 山内春香、芝原紗希、須田大貴、舘野枝里嘉  21人 
講師 岩田臣生、岩田芳美、藤間凞子、中臣謙太郎、山本晃

里山の自然学校2007の最終日、第13回「冬の里山」を開催しました。午前中は冬の里山を歩き、午後は修了式を行ないました。 12月の里山の自然学校から僅かに2ヶ月が経過しただけなのに、子どもたちの成長、変化には驚かされました。

青少年科学館を出発する時に自分の体で気温を推測してもらいました。 気温は6℃でしたが、体で気温を感じとることは結構難しいようで、前後5~6度の範囲で分散しました。
水温も同様で、なかなか当たりません。噴水池の水温は6℃でした。

ケヤキの樹皮下に隠れている生物を探しました。クモや何か同定できない生物が隠れていました。

七草峠に登って、北部公園事務所の脇から谷戸へ降りました。 萌芽更新地区で冬の雑木林の落葉の感触を味わいました。落葉が厚く堆積しています。

朽ちた切株に、大きなサルノコシカケを見つけました。

ハンノキ林で、梢の先端を見上げて、ハンノキの雄花序と雌花を見つけました。ハンノキ林の保全活動についても、少し勉強しました。
これだけの数のハンノキが集まって生えているハンノキ林は神奈川県下でも珍しいのだと説明しても、よく分からなかったかも知れません。
毎回、ハンノキ林を通っているとはいっても、子どもたちの関心は池のアメリカザリガニにあったからです。

湿地再生地の辺にはフリソデヤナギが皮のジャンパーを脱いで、セーターに着替えつつあるところでした。生田緑地では唯一のヤナギです。その芽を観察しました。

田圃に来ました。夏に立てた案山子を片づけることにしました。

上の田圃の日当たりの悪いところには氷が張っていました。厚いところでは2cmにも達していて、子どもたちは夢中になってしまいました。

サナギの脱殻を見つけました。

田圃周辺の草地にはオオイヌノフグリが咲きだしていました。

アズマヒキガエルの産卵はまだ始まっていません。

戸隠不動尊跡で記念写真を撮りました。


枡形山広場の遊具を新しくする工事が始まっていました。

七草峠の桜の凹部にヨコヅナサシガメの集団越冬を観察しました。


青少年科学館に戻ってからお昼のお弁当にしました。
午後は、1年間の思い出を感想文や絵に表現してもらいました。

修了証書授与式を行ないました。今年度の皆勤賞は4人でした。

雑木林の更新のための苗づくりのためドングリ拾いと植え込みに参加してくれた子ども4人(2人は欠席)、奥の池の外来生物駆除作戦に参加してくれた子ども2人に、水田ビオトープ班からの感謝状を授与しました。 生田緑地の自然を保全するためのボランティア活動に参加してくれたことを評価したいと思いました。

昆虫標本づくりに参加して、完成した標本を受け取っていなかった子どもに作品を渡しました。

皆でできる自然調査(セミ調査)に参加してくれた子どもたちには、今年度のセミ調査報告書を渡しました。



今年度の里山の自然学校は、特別回も多く、初めてのOB会を2泊3日で開催するなどの新しい試みもあり、修了式までを無事に終えてホッとしているところです。
同時に、参加者一人一人についての様々な出来事が思い起こされ、楽しく温かい余韻を感じています。
あとは、1年間の活動のまとめをつくって参加者に送る作業、助成金に関する会計のまとめを行なって報告書を提出することなどを残すのみです。
既に、次年度の里山の自然学校の参加者募集も始めており、17名の参加申込を得ていますが、新人の申込は未だ5人に過ぎません。
あと5人加えて、10人の新人は欲しいと思っていますが、特別なPRもしていないことを考えると虫が良すぎるのかも知れません。
2年目、3年目、次年度は4年目という参加者に対して、どの様な教育を考えればいいのか、
通常プログラムは決めたもののOB会はどうしたものか、
と、また次年度事業についての悩みが始まっています

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