川崎の野生生物
サナエトンボ科

ヤマサナエ  コオニヤンマ  オナガサナエ



ヤマサナエ
Asiagomphus melaenops (Selys)
サナエトンボ科
腹長44〜48mm。本州東北部から九州南部にかけて分布する日本特産種。
神奈川県要注意種。近年、神奈川県東部での減少が著しい。孵化〜羽化に2〜4年かかる。成虫は5〜6月に出現。

成虫 2006/5/24 生田緑地、岩田臣生


ヤゴ 2010/3/27 生田緑地、岩田臣生





コオニヤンマ
Sieboldius albardae Selys 
サナエトンボ科 コオニヤンマ属
幼虫は水質階級U「少し汚い水に棲む生物」の指標生物。
国内では北海道から九州にかけて、国外では朝鮮半島、中国、ロシアに分布する。 成熟成虫は、おもに丘陵地から低山地にかけての礫質の河川上・中流域で見られる。 羽化は6月頃。
神奈川県では相模川流域に多く見られ、多摩川流域では個体数としては少ないようである。 何故か、生田緑地の谷戸では6月頃の僅かの期間に成虫が観察されている。
写真/ 2006/6/16 生田緑地の谷戸で、岩田臣生撮影




オナガサナエ
トンボ目 サナエトンボ科 Onychogomphus viridicostus Oguma, 1926
日本特産種
川崎でも多摩川での棲息は確認されています。繁殖期は上流域に移動することも知られています。 しかし、生田緑地で交尾している場面に出会えるとは思いませんでした。 多摩川から連結した状態で飛んできたのでしょうか。
撮影/ 2009/7/10 生田緑地にて、岩田臣生



特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation