川崎の野生生物
クサギカメムシ

カメムシ目 カメムシ科 Halyomorpha halys Stal
日本全土に分布する普通種.
新成虫は8月ころから見られ、朽ち木のひびの間、枯れ木の樹皮下など遮蔽された場所に潜り込んで越冬する.人家に侵入することもある. 春になると様々な植物について栄養吸収し,6〜7月には交尾と産卵を繰り返し,9月ころには死亡する. 卵は28個ぐらいが一層に集まった卵塊の形で産み付けられる. 孵化した一齢幼虫は卵塊の上かその付近に密集して,そのままで脱皮して二齢となる.二齢幼虫も当初は集団を作るが,次第に分散してゆく.幼虫は五齢まであり,8月ころから次第に成虫になる.
幼虫はマツ,イチイ,スギ,サクラ,キリなどを栄養源とするが,成虫は非常に広範囲の植物を食害する.

クサギカメムシ 2011/9/19 生田緑地,岩田臣生撮影


特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation