生田緑地観察会
主催 青少年科学館

生田緑地観察会“まるごと生田緑地”

日時 2019/9/22(日) 10:00〜12:00 晴
ガイド講師 特定非営利活動法人かわさき自然調査団
       植物班   田渕まこと
       シダ植物班 田村成美
       野鳥班   中村 亨
       水田ビオトープ班班長 岩田臣生
サポート  特定非営利活動法人かわさき自然調査団 事務局長 岩田芳美

観察会参加者 13 人(大人 12 人、小学生 1 人)
   市内  11名( 川崎区 1 名、高津区 3 名、宮前区 4 名、麻生区 3 名)
   市外  2 名(大田区 1 名、狛江市 1 名)

雨の予報が外れて、晴の観察会となりました。

中央広場には、ウスバキトンボやアキアカネが見られました。
中央広場の隅にあったマテバシイやスダジイがドングリをつけていたので、ドングリを食べる話から始まりました。

萌芽更新地区に咲いているオトコエシを観察しました。
オトコエシには、キンケハラナガツチバチやキオビツチバチが吸蜜していました。

ツリフネソウは水田ビオトープ班がつくってきた景観を楽しんでもらえればいいと思いました。
沢山のクマバチやホシホウジャクが吸蜜に来ていましたが



【野鳥ガイド 中村 亨の感想など】
観察した野鳥 5 種
ハシボソガラス、ハシブトガラス、メジロ、ガビチョウ、ハクセキレイ
(感想など)
本日確認できた野鳥は5種類程度と、とても少ない状況でしたが、天候に恵まれて、とても気持ちの良い観察でした。

【シダ植物ガイド 田村成美の感想など】
観察したシダ植物  7 種
イヌワラビ、オクマワラビ、ゲジゲジシダ、ベニシダ 、ミドリヒメワラビ、リョウメンシダ、ヒメシダなど
(感想など)
趣味で多摩丘陵の特徴的な被子植物を調べられていていくつもご存知な様子の方がいました。
リョウメンシダの新しいソーラスと包膜を真剣に観察されている方もいました。シダ好きな方々と観察会を楽しみました。

【種子植物ガイド 田渕まことの感想など】
観察した植物 26 種
スダジイ、マテバシイ、ヌスビトハギ、トキリマメ、ノササゲ、アレチヌスビトハギ、ヤハズソウ、ネズミノオ、キツネノマゴ、ツリフネソウ、ヤブタバコ、ヒメキンミズヒキ、 ヤマホトトギス、ヒヨドリバナ、ノダケ、キンミズヒキ、コブナグサ、キブシ、オニグルミ、シロダモ、オトコエシ、オオミゾソバ、ススキ、ハギSP.、ナンバンギセル、ツユクサ
(感想など)
色々なマメ科の花と実、ススキ、オトコエシなど秋の花、たくさんの植物を観察しました。
満開のツリフネソウがきれいでした。

【その他のガイド 岩田臣生の感想など】
観察した生物と解説/
中央広場では、ウスバキトンボ、アキアカネを観察
中央園路では、ヤマトシジミ、ナガサキアゲハ、キタキチョウなどを観察
萌芽更新地区の系譜と雑木林の構成樹種について解説
オトコエシの花に吸蜜にきていたキオビツチバチ、キンケハラナガツチバチの観察
イヌシデの大木の地上 10m程の所に 3 年ぶりぐらいにつくられているキイロスズメの巣を観察
おし沼砂礫層の露頭を観察して、生田緑地の湧水の解説
ハンノキ林の観察と解説
雑木林の構成種コナラの観察、ナラ枯れの観察と解説
梅畑で、キンミズヒキ、ヒメウラナミジャノメなど観察
ホシホウジャクという蛾がツリフネソウの花から花へ飛んで、吸蜜している場面の観察
ツリフネソウの吸蜜をしているように見えたクマバチが盗蜜していた場面の観察
谷戸の田圃と案山子の話、アメリカザリガニの観察と解説
田圃周辺で、アキアカネ、シオカラトンボ、オオシオカラトンボ、マユタテアカネ、オニヤンマを観察
(感想など)
今回の観察コースをツリフネソウが咲く中央地区北側の谷戸に設定してもらえたことは、水田ビオトープ班としては有難いと思います。
しかし、谷戸に降りるまでの道のりは長く、植物班やシダ植物班の普段の観察会での進め方をしていると谷戸の末端までの時間配分は難しくなります。


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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation