生田緑地観察会
主催 青少年科学館
“まるごと生田緑地”


日時 2016/5/15(日) 10:00〜12:20 晴
ガイド講師 植物班(田渕まこと)、シダ植物班(田村成美)、野鳥班(平賀)、水田ビオトープ班(岩田臣生)
サポート  事務局 岩田芳美
観察会参加者 36人(大人 31人、子ども 5人)
    市内 23人: 麻生区 4、多摩区 7、宮前区 6、中原区 6
    市外 13人: 横浜市 8、町田市 1、座間市 1、綾瀬市 1、狛江市 1、川口市 1

まるごと生田緑地と題して、種子植物班、シダ植物班、野鳥班、水田ビオトープ班の4人がガイドを担当し、科学館から稲目谷戸のハンノキ林下までを歩いて観察した。
時間の関係で、ここで一旦解散し、岩田が希望者のみを田圃まで案内した。

科学館前のナンキンハゼ、ウツギにハムシの幼虫とチャミノガがいて、子どもたちが関心を示していたので、川島学芸員にこれらの解説をお願いした。

そのウツギと科学館裏に咲いていたマルバウツギの解説を行った。

クスノキの辻に来たところで、野鳥の声が聞こえたので、その声の主について解説した。

クスノキの辻から七草峠に向かう辺りには、普段は雑草として見向きもされない植物が沢山咲いていた。

子どもたちは、植物の解説には余り関心がなくて、付近の生きもの探しに夢中になっていた。
オオヒラタシデムシも魅力的な生きものに見えるようだ。

植物は解説する対象が沢山あったが、シダ植物についても解説した。

ヤマグワの実はまだ熟してはいなかったが、参加者の関心を集めていた。

ハンノキ林では、キビタキの美声が聞こえていた。
シジュウカラ、ヒヨドリ、ガビチョウも賑やかだったが、アオゲラも姿を現してくれた。
何故か、ミズキではないのに、白装束イモムシも観察された。


湿地上の木道のデッキで、この日の観察会のまとめを行って解散した。
湿地の上を飛ぶクロスジギンヤンマやシオヤトンボが観察された。
その後、希望者を田んぼまで案内した。
田んぼにはシオヤトンボ、クロスジギンヤンマのほか、ヤマサナエがいて、木道の手摺に止まり、逃げようともしないで観察されていた。



ガイドの感想

<種子植物を担当した田渕>
春の花はほとんど終わっていましたがあちこちに咲いているオカタツナミソウの花やあまり見る機会のないアワブキの花を見ることができたのがよかったと思いました。

<シダ植物を担当した田村>
シダはほぼ名前を伝えるだけでしたが、新緑とベニシダの赤がきれいな時期なので、散歩の途中にシダの存在を意識してもらえる、いい機会になったかなと思います。

<野鳥を担当した平賀>
鳥の姿は、コゲラ、アオゲラ等を一部の参加者が見ることができました。
生田緑地のこの時期の代表であるキビタキの声が聴けたのは良かったです。
声では、ウグイス、ヒヨドリ、ガビチョウ、シジュウカラ、メジロ、コゲラ、アオゲラ、キビタキを聞けました。この時期としては、良かったです。

<その他を担当した岩田>
4班が一緒に歩く観察会は初めてのことで、対象との出会え方が異なるため進め方が難しいと感じました。
子どもたちが次々に尋ねて来るイモムシ・毛虫は様々で大きな括りで応えるしかできません。
普段活動しているフィールドでは出会えないようなヒゲコメツキが観られたことは、観察会ならではのことで嬉しく思いました。
クロスジギンヤンマ、シオヤトンボなどは飛んでいる姿を観察してほしいと思いましたが、手元で観察しないと満足してもらえないようでした。


特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation